DG Lab設立にあたり、伊藤 穰一を通じてデジタルガレージと古くから親交があるReid Hoffman氏にインタビューを行った。この動画ではReid Hoffman氏が注目し、自身がスタートアップに投資を行うブロックチェーン技術について語ってもらった。
【動画内メッセージ】
リンクトイン共同創業者でグレイロックのパートナーを務めるリード・ホフマンです。
➖➖ブロックチェーンの持つ可能性
ビットコインの基盤であると同時に驚くほどの可能性を持った技術でもあるブロックチェーンについてお話しします。ブロックチェーンを使うことで「価値のインターネット」が実現します。
インターネットはオープンプラットフォームを生みました。そしてその上で動く無数のアプリケーションが登場しました。Googleが提供する検索サービス、コミュニケーション、電子メール、Netflix、Twitter、LinkedInなどです。
ただし、決済や契約といった「経済価値」のやり取りを自動化するアプリケーションの基盤といえるエコシステムを形成するようなプラットフォームはこれまでありませんでした。ビットコインの基盤技術であるブロックチェーンはこうしたプラットフォームになろうとしています。
➖➖DG Labに参加するBlockstreamについて
ブロックチェーンを使うことでソフトウェアの開発者はインターネットと同様にその上で様々なアプリケーションが開発できるようになります。Blockstream社はこうしたブロックチェーンを使ったアプリケーションの開発に最適な基盤といえる「サイドチェーン」という技術を開発した企業です。
サイドチェーンを使うことでブロックチェーンをネットワークのプラットフォームに取り込みことが可能になり、決済、スマートコントラクト、資産台帳など様々なアプリケーションを容易に開発できるようになります。
ブロックチェーンとBlockstream社がとても興味深いと私が感じている理由はそこにあります。
Reid Hoffman
マイクロソフトが2016年6月に260億ドル(約2兆 6000億円)で買収したLinkedInの創業者。フェイスブックの初期投資家でもある。伊藤穰一の旧友で、デジタルガレージが主催するTHE NEW CONTEXT CONFERENCEにも数回登壇した。