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出会い系アプリ業界、恋人探しにAI活用 ウェブサミット

ポルトガルのリスボンで開催されたインターネット技術の国際会議「ウェブサミット」では、AIの活用法について焦点が当たった(2018年11月5日撮影)。(c)FRANCISCO LEONG / AFP

ポルトガルのリスボンで開催されたインターネット技術の国際会議「ウェブサミット」では、AIの活用法について焦点が当たった(2018年11月5日撮影)。(c)FRANCISCO LEONG / AFP

【AFP=時事】パートナー候補のプロフィールを延々とスワイプし続けるのはもうやめよう。出会い系アプリでは、最初のデートでどこに行くべきかや何を話すべきかをアドバイスしたり、好きな有名人に似たパートナーを探したりするために人工知能(AI)を活用する動きが進んでいる。

「ティンダー(Tinder)」などのスマートフォン向け出会い系アプリではつい最近まで、相手をデートに誘い、そのデートがうまく運ぶようにするのはユーザー任せだった。ティンダーでは、パートナー候補のプロフィールをリアルタイムで確認し、会いたい相手がいた場合はプロフィールを「スワイプ」するようになっている。

 だが、無駄にプロフィールを検索し続けることによる徒労感に対処するために、オンライン出会い系業界では、現実世界での出会いをお膳立てし、デートのコーチ役を務めるためにAIを活用する動きが進行中だ。

 ポルトガルの首都リスボン(Lisbon)で8日まで、4日間の日程で開かれたインターネット技術の国際会議「ウェブサミット(Web Summit)」では、出会い系アプリによるAIの新たな活用法にハイライトが当てられた。AIは思考や意思決定など人間の行為を再現するようにコンピューターをプログラムする技術だ。

 オンライン出会い系サイトのパイオニア、米「イーハモニー(eHarmony)」は、アプリ内でしばらくチャットした後に直接会うことを提案するよう、ユーザーの背中を押すAI機能を開発中であることを明らかにした。

 イーハモニーのグラント・ラングストン(Grant Langston)最高経営責任者(CEO)は、ウェブサミットの席上で「出会い系アプリ上の活動は活発だが、全般的に見て、実際のデートはそう多くはない」と語った。「ユーザーは誘い方が分からないのだ。実際に助けを必要としている人々は驚くほど多く、われわれは自動化された方法でそれを支援することが可能と考えている」

■ユーザーの「負担を減らす」

 英国の出会い系アプリ「ラブフラッター(Loveflutter)」は、ユーザー間の相性を判断し、現実のデートをいつ行うべきかをアドバイスするために、ユーザー間のチャット内容を分析する目的でAIを利用することを計画している。

 ラブフラッター共同創設者のダイゴ・スミス(Daigo Smith)氏は「アプリから『あなたたちは本当に良く気が合います。初デートに行きませんか』というメッセージが送信される」と話す。

 ラブフラッターではすでに位置情報SNS「フォースクエア(Foursquare)」からの情報を用いて、ユーザー間の初デートの際に、双方の家から等距離にある場所の提案を行っている。フォースクエアは近くにあるレストラン、バー、クラブなどの検索を支援するスマホアプリだ。「これによって、初デートを計画する負担がある程度は取り除かれる」とスミス氏は述べた。

■有名人のそっくりさん

 英ロンドンに本拠を置く出会い系アプリ「バドゥー(Badoo)」は、昔の恋人から夢中になっている有名人まで、誰かに似たパートナーをユーザーが探し出せるようにするために、AIと顔認識技術を利用している。

 ユーザーが誰かの写真をアップロードするとアプリが、世界で4億人以上のバドゥーユーザーから良く似た人を探し出す。 「そっくりさん(Lookalike)」と呼ばれるこの機能がバドゥーに導入されて以降、全世界で最も多く検索の資料にされた有名人は、リアリティ番組の人気タレント、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)、オスカー女優のエマ・ストーン(Emma Stone)、歌手のビヨンセ(Beyonce)などだ。

 だが、AIが恋人探しの助けになると誰もが確信しているわけではない。

 ウェブサミットに参加していた懐疑派の一人は、元ポルトガル首相で、現・国連(UN)事務総長のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)氏だ。AIが「魂の伴侶を選ぶ」助けとなり得るかについて、グテレス氏は「少々懐疑的に思っている」と述べた。

 グテレス氏は、5日のウェブサミット開会演説の中で「自分の魂の伴侶を従来の方法で選んだことをとても幸せだと感じている」と語った。グテレス氏はリスボン市の市議会議員と結婚している。【翻訳編集】 AFPBB News |使用条件

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