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アリババの医療AIで流行性感冒の対策進む マカオ 

中国のスマート医療ロボット(2018年6月1日撮影、資料写真)。(c)CNS/趙雅丹

中国のスマート医療ロボット(2018年6月1日撮影、資料写真)。(c)CNS/趙雅丹

【AFP=時事】ヒトの流行性感冒を、人工知能(AI)が有効に抑えることができるか? 「千夜一夜物語(Arabian Nights)」のような話がハイテクによって実現されようとしている。

 マカオ(Macau)の複数のメディアが、阿里巴巴(アリババ、Alibaba)がAI領域で新たな進展を得たことを伝えた。アリババの医療AIは現地衛生局が行う疾病の流行調査をサポートし、今後は、伝統的な流感予防のやり方が変わるかもしれないという。

 報道によると、アリババはマカオのスマート・シティ(Smart City)建設をサポートしてきた。中でも「スマート医療」プロジェクトの人工知能(AI)技術は、疾病の見通しと過去の流行状況を合わせ総合的に分析することによって、2週間にわたり流行性感冒などの疾病のまん延リスクを予測。市民と衛生部門が早めに予防措置を講ずることに役立つとしている。

 都市全体を一つの範囲とし、統一した防疫体系を作り上げることは、全く新しい疾病の予防・治療方法だ。個人の疾病予防と治療を結合させ、流行する疾病との電撃的な闘いの中で、主導権を握っていく。流行の爆発を予見し、事前に防御を固めることで、大量の市民が病気の感染から免れることができるのだ。

 マカオ特別行政区衛生局の責任者は「スマート医療によって、質が高く便利な医療サービスを住民に提供していく。医療関連の新しい規範や基準ができ、医療機関が地域をまたいだ診療をできるようになった」と話す。

 インフルエンザなど流行性の疾病は、人類の健康にとって大きな脅威だ。過去数百年間で最も深刻だった「スペイン風邪」によって、5000万人が犠牲となった。第一次世界大戦の犠牲者の3倍に相当する数だ。2009年に米大陸で発生したインフルエンザウイルスは、2万人に感染し死に至らしめた。

 人工知能の技術を借り、人類は「インフルエンザとの闘い」で先手を打つことができるかもしれない。IBM、Google、アリババなどの科学技術系企業は、人工知能を特定の疾病の測定に応用している。マッキンゼー国際研究所(McKinsey Global Institute)の報告によると、人工知能を公共の健康の保護に用いることは信頼できる選択だという。【翻訳編集】 AFPBB News |使用条件