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折り畳みスマホの今後の見通しは? 専門家が分析

スペイン・バルセロナで、華為技術(ファーウェイ)の折り畳み式新型スマートフォン「Mate X」を披露するファーウェイ・コンシューマー・ビジネス・グループ最高経営責任者(CEO)のリチャード・ユー氏(2019年2月24日撮影)。(c)Josep LAGO / AFP

スペイン・バルセロナで、華為技術(ファーウェイ)の折り畳み式新型スマートフォン「Mate X」を披露するファーウェイ・コンシューマー・ビジネス・グループ最高経営責任者(CEO)のリチャード・ユー氏(2019年2月24日撮影)。(c)Josep LAGO / AFP

【AFP=時事】携帯端末メーカー各社は、画面を折り畳める新型スマートフォンの発売を急いでいるが、専門家らは、こうした技術はまだ初歩的段階にあり、高価でもあるため、現段階で多数の消費者を獲得するのは難しいとの見方を示している。

 スマートフォン販売台数世界1位の韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)は20日、業界大手としては初となる折り畳み式スマートフォン「Galaxy Fold」を発表。24日には、同世界2位の中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)が、類似の新型スマートフォン「Mate X」を発表した。

 Mate Xは、画面を外側にして折り畳むため、畳んだ状態でも画面を見ることができる。一方のGalaxy Foldは、画面を内側にして折り畳むため、閉じた状態では画面を見ることができない。

 Mate Xは今年半ばに2299ユーロ(約29万円)で販売開始となる予定で、発売時の価格が1980ドル(約22万円)のGalaxy Foldよりもさらに高額となる。

 この他、中国の小米科技(シャオミ、Xiaomi)や韓国のLGなどの家電各社も、折り畳み式スマートフォンの開発を行っていることを明らかにしている。

 ハイテクリサーチコンサルタント会社「CCS Insight」は、折り畳み式スマートフォンについて、2022年まではニッチな製品と位置づけられたままだろうと予想する。

 同社によれば、こうした端末には法外な価格は別として、太陽光の下で字が読みにくい、画面の折り目を保護する必要があるためかさばったデザインになる、などの問題があるという。

■耐久性は?

 折り畳み式スマートフォンをめぐっては、その耐久性に関しても専門家らが懸念を示している。というのも、電子機器の折り目は、経年によって最も問題が起こりやすい部分だからだ。

 英モバイルネットワーク調査会社オープンシグナル(OpenSignal)のイアン・フォグ(Ian Fogg)上級アナリストは、「スマートフォンは一般的に、耐久性を高めるため機械要素のないデザインを採用する傾向にあった」と指摘する。

 サムスンとファーウェイはともに、自社の端末は10万回以上の開閉に耐え得るとしている。  専門家らはまた、こうした端末が、折り畳まれた状態でも開いた状態と同じように正常に作動するかどうか疑問視している。

 米市場調査会社IDCのライアン・リース(Ryan Reith)上級アナリストは、端末搭載のアプリは、画面が小さくなった時には正常に作動するよう「微調整」する必要があるため、画面が大きくなったり小さくなったりする折り畳み式スマートフォンが正常に機能するかどうか疑わしいと述べた。

 英ハイテク市場調査会社のカナリス(Canalys)は、折り畳み式スマートフォンの今年の世界販売台数を200万台未満と予想しており、「超高級端末」の枠から出ることはないと分析している。

 だが同社のニコール・ペン(Nicole Peng)シニアディレクターは、「出荷台数を増やすことが最優先事項ではない。目的は、消費者の認識を高めること。新たな工業デザインで過去最大のテクノロジーの進展を成し遂げることができると、各社が証明したがっている」と述べた。

 米調査会社ストラテジー・アナリティクス(Strategy Analytics)は、折り畳み式スマートフォンの世界販売台数は2023年には約6490万台に達すると予想しているが、それでも同年の世界のスマートフォン販売台数のわずか3.5%にすぎないという。【翻訳編集】 AFPBB News |使用条件