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世界初、5G技術で手術の遠隔指示に成功 スペイン・バルセロナ

スペイン・バルセロナで行われている「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で、5G技術を駆使した遠隔手術についてスピーチを行うアントニオ・デレイシー医師(2019年2月27日撮影)。(c)Pau Barrena / AFP

スペイン・バルセロナで行われている「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で、5G技術を駆使した遠隔手術についてスピーチを行うアントニオ・デレイシー医師(2019年2月27日撮影)。(c)Pau Barrena / AFP

【AFP=時事】スペインの医師らが27日、第5世代(5G)移動通信システムによる手術の遠隔指示に世界で初めて成功した。これにより5G技術を駆使したロボットを使った遠隔手術の実現に一歩近づいた。

 過去にもワイヤレスネットワークを利用し遠隔から指示を与えて手術を行った例はある。しかし超高速の5Gは、高画質と鮮明な解像度を提供するため、できるだけ多くの情報を得ながらミスを最小限にとどめたい医療チームにとって決定的な技術となる。

 対象となったのは、バルセロナ(Barcelona)から5キロ離れた病院、オスピタルクリニック(Hospital Clinic)で行われた腸筋腫の手術。バルセロナの会議所から5Gのビデオリンクを通じて直接指示を出したアントニオ・デレイシー(Antonio de Lacy)医師は、「近い将来、遠隔手術を可能にするという夢の実現に向けた初めの一歩を踏み出した」と述べた。

 5Gの技術によって情報が伝達される際の待ち時間が大幅に短縮され、画像やデータは発信とほとんど同時に受信された。手術の間、5Gの接続によるタイムラグはわずか0.01秒だった。一方、現在ほとんどの発展途上地域を網羅する4Gネットワークは、0.27秒のタイムラグがある。

 専門家らは、将来、専門医が不足する場所で5Gを駆使することによって、外科医がロボットアームを遠隔操作し手術を行うことが可能になると予想している。

 同病院で消化管手術部門の責任者を務めるデレイシー医師は、スクリーン上で神経が位置する腸の部分を指でなぞり、どのように手術を進めるべきかをチームに指示した。

 このデモンストレーションは、今週バルセロナで開催されている世界最大規模の携帯通信関連展示会「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」の一環として行われた。

 5Gのタイムラグの少なさ、高速通信、大量のデータ通信量は、複数人が参加するモバイルゲームや、産業用ロボットに革新をもたらし、自動運転車のような新技術も可能にすると考えられている。【翻訳編集】 AFPBB News |使用条件