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中国鉄道、5G転送システムを試験運用 10分でデータ55GB

鉄道駅内の5G体験ゾーン(2019年2月18日撮影、資料写真)。(c)CNS/殷立勤

鉄道駅内の5G体験ゾーン(2019年2月18日撮影、資料写真)。(c)CNS/殷立勤

【3月28日 CNS】中国の中車株洲電力機車研究所(CRRC Zhuzhou Institute)傘下の中車時代電気(Zhuzhou CRRC Times Electric)が独自に開発した5G通信技術に基づく大容量データ転送システム(以下「5G転送システム」)を、中国鉄路成都局集団(China Railway Chengdu Group)の保全部門で試験運用を行い、車載データの高速ダウンロードが実現した。

 列車運行中には、大量の監視・観測データが発生する。列車が保全基地に帰着後、これらデータを転送・記録し、車両の運行状態の分析に用いている。鉄道の発展に伴って車載データも増加し、特に画像データが激増している。現在の中国の鉄道列車の車載データは、乗務員が可搬式ハードディスクを用いた手動転送をしているが、ハードディスクの損壊、データの紛失や過失による事故などが時として発生し、列車の安全運行にリスクをもたらしている。

 今回、運用に成功した5G転送システムは、2018年11月に成都の保全部門で車両に搭載されたものだ。同システムは10分間で55ギガバイト(10億バイト)の車載データを処理した。同じ稼働状況では、従来の無線LAN(WLAN)方式の100倍以上の速度に達する。これにより、手動によるデータ逸失や異常を効果的に解決でき、列車の走行分析を行う上で豊富なデータサポートを提供できるようになる。

 現在、国際的に広く使用されている車載データ転送システムは、3Gあるいは4Gによる通信転送を採用しており、ブロードバンドの制約のために転送効率は低いとされる。5G転送システムの成功は、ビッグデータのスマート維持管理の際など、データ転送のボトルネックを解決し、幹線列車に使用できるほか、高速列車や都市交通、風力発電、電気自動車などの分野における高速データ転送にも広く適用可能だ。【翻訳編集】 CNS/AFPBB News |使用条件