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カフェより落ち着く「移動型オフィス」 中国で若者の新たなニーズに

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夢想加が運営するシェアオフィス(2016年10月28日撮影、資料写真)。(c)CNS/許文豪

【東方新報】フリーランスで働く王逸興(Wang Yixing)さんは、特定のオフィスを持っておらず、いろいろな場所で仕事をしたいというニーズがある。しかし、カフェは混雑しすぎていて、自宅は居心地が良すぎて集中できない。そんな王さんが最も利用しているのが、北京市朝陽門(Chaoyangmen)にあるコワーキングスペースを運営する夢想加(MyDreamPlus)のシェアオフィスだ。

 1日わずか100元(約1660円)で、すべてのオフィス設備を利用でき、顧客との打ち合わせや会議もできる。王さんは「周囲はみな違う会社なのに、まるで一つの会社のような」環境が気に入っているのだという。

 多様化する仕事やモバイル時代の到来により、より多くの人が「移動型オフィス」を必要とするようになった。市内をあちこち駆け回る会社員、起業準備をする人、自宅に子どものいるフリーランスの人などにとって、シェアオフィスはなかなか良い解決策だ。

 多くのシェアオフィス運営企業は、利用者に合わせて柔軟なオフィスサービスを提供している。例えば、夢想加の「ポイント会員制度」やWeWorkの「短時間利用サービス」、氪空間(Kr Space)の「契約、デポジット不要」などのワーキングスペースの短時間利用予約サービスだ。

 オフィスレンタルサービスを提供するIWG(International Workplace Group)のグローバル化に関する調査によると、70%の人が伝統的な従来型オフィスから柔軟性の高いオフィスに切り替えたという。総合不動産サービスのジョーンズ・ラング・ラサール(Jones Lang LaSalle、JLL)が昨年発表した研究報告書によると、アジア・太平洋地域における柔軟性の高いオフィス空間に対する需要の上昇幅は世界一で、2014~17年の年平均上昇幅は35%を超えた。運営企業も主なものだけで2倍に増え、多くの都市で柔軟性の高いオフィス空間規模が100%以上拡大している。

■オフィスのニューリテール時代が到来

 大手調査会社の艾媒諮詢(iiMedia Research)のデータによると、2018年6月末現在、中国のシェアオフィス提供プラットフォームは300社、提供スペース数は6000か所以上。運営スペースの総面積は1200万平方メートルで、200万人分のワーキングスペースを提供している。

 2018年にはシェアオフィス産業の市場規模は600億元(約9983億円)に達したと見られ、成長傾向にある。シェアオフィス空間が急速に増加したことで、場所の選択肢が多様化している。この点から考えると、オフィスが特定の場所に限定されなくなる未来もそう遠いことではない。【翻訳編集】 東方新報/AFPBB News |使用条件