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世界初の歩行姿態識別システム、顔を隠しても個人認証可能

中国・重慶の街を歩く市民(2019年4月8日撮影、資料写真)。(c)CNS/陳超

中国・重慶の街を歩く市民(2019年4月8日撮影、資料写真)。(c)CNS/陳超

【CNS】中国科学院自動化研究所が関係するAI(人工知能)開発企業「銀河水滴科技(Watrix)」が2日、北京で、世界初の歩行姿態識別インターネットシステム「水滴慧眼(Shuidi Huiyan)」を発表した。

 これは、歩行姿態を識別する技術を用い、ビッグデータの歩行姿態データを検索、広域追跡機能と一体化させ、各地の膨大な撮影カメラからリアルタイムで個人の識別を行うAI利用のインターネットシステム。

 人が歩く姿は全て異なっており、そこから個人を特定することができる。英サウサンプトン大学(University of Southampton)の専門家の研究によれば、筋肉の力、腱(けん)と骨格の大きさ、個人の経歴など多くの要素が、全てその個人の歩く姿に表れるという。

 歩行姿態認証の技術は、顔認証や指紋認証に比べ複雑だ。歩行は、一種の生理的な動作と意図的な動作の両面を持つ生物の特徴的な動きだ。歩行姿態識別の訓練は3次元の画像を基にして行う必要があるが、顔認証の場合は2次元の画像だけで事足りる。

 従来の画像識別では、即時の識別も再生画面も使えたが、画質に限界があり、動画から人物の特定は困難だった。画像追跡から逃れようとする犯罪者は、顔を隠し個人識別を難しくできた。

 銀河水滴の創始者である黄永禎(Huang Yongzhen)最高経営責任者(CEO)は「水滴慧眼は遠距離識別、全視覚識別など独特の優れた機能がある。地図追跡、画像検索、歩行姿態データ比較など八つの機能を持つモジュールで、1万台以上の路上カメラの映像を即時処理し、膨大な過去データを瞬時に検索し特定できる」と説明する。

 銀河水滴は「このシステムは公共の安全管理に必要な基本的なニーズを満足し、駅、空港、学校など多くの場所で応用ができ、原子力発電所や石油化学基地などに備え付けるのも有効」としている。

 黄CEOは「公共安全分野以外でも、スマート住宅やスマート医療、ロボットなどの分野にも利用可能」と語る。【翻訳編集】 CNS/AFPBB News |使用条件