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「脳波タイピング競争」で新記録、スマホの手入力を上回る

脳波制御に使われる装置(2019年8月24日撮影)。(c)CNS

脳波制御に使われる装置(2019年8月24日撮影)。(c)CNS

【CNS】8月24日に行われた「2019世界ロボット大会(World Robot Conference)」の「脳波タイピング競争」で、天津大学(Tianjin University)の大学院生、魏斯文(Wei Siwen)さんが1分あたり691.55バイトの情報伝達速度で新記録を達成、チャンピオンとなった。普通の人がスマートフォン画面で指で文字入力する速度は1分あたり600バイトで、これを上回った。

 参加者は頭にセンサーを満載した「特殊設備」をかぶり、全身を集中させコンピューター画面の前に座った。体を全く動かすことなく、心の中で文字を念ずるだけで、画面上に文字を映し出す――これがうわさの「念力タイピング」だ。

 魏さんは現在、天津大学精密機器学部神経工学リハビリテーション実験室で勉強中の大学院生だ。マカオ大学(University of Macau)と香港大学(University of Hong Kong)のチームと共同で開発したBMI(ブレーン・マシン・インターフェース)技術のサポートの下で、脳波を使い1分あたり691.55バイトの理想的な情報伝達速度を実現し、新記録を達成した。これは正確率100%の条件で0.413秒にアルファベット1文字を入力する速度に相当する。

 業界の専門家によると、脳波制御タイピングは高度な心理的素質や集中力が求められる。普通の人が指でスマートフォン画面を触れることで文字入力する速度は1分あたり600バイトで、魏斯文さんが作った新記録は、普通の人の手入力の速度を上回っている。魏さんによると「試合の中で少しでも注意力が散漫になったり、精神的に緊張したりすると、脳波は即乱れてしまい、タイピングの間違いがすぐに増えるのです」と語る。

 説明によると、同大会の脳波制御タイピングで使用されたBMI技術は、定常状態視覚誘発電位(SSVEP)に基づくもので、中国の科学者が独自に開発した。ディスプレー上のキーボードに気持ちを集中させると、システムが脳波の指示を相応する文字に変換する。

 脳波制御技術は現在、科学界から広く注目を浴びており、多くの大学や学術研究機構はまさに全力を挙げて研究に取り組んでいるところだ。将来的には、脳波制御技術の応用範囲は限りなく広いが、現状では、BMIの実用可能な領域はまだ十分に成熟していないという。【翻訳編集】 CNS/AFPBB News|使用条件