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「メッセージ暗号化なら解読手段提供を」 米英豪がFBに要請

米フェイスブックのロゴ(2019年7月10日撮影、資料写真)。(c)Alastair Pike / AFP

米フェイスブックのロゴ(2019年7月10日撮影、資料写真)。(c)Alastair Pike / AFP

【AFP=時事】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)が傘下のサービスすべてにメッセージの暗号化機能を追加しようとしていることに関し、米司法省は現在、通信内容を把握する手段を当局に提供した上でこの措置を実施するよう同社に求めている。

 この要請は、米国のウィリアム・バー(William Barr)司法長官、英国のプリティ・パテル(Priti Patel)内相、オーストラリアのピーター・ダットン(Peter Dutton)内相が署名した書簡により、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)に対して行われた。

 AFPが入手した10月4日付の書簡の写しには、「われわれはフェイスブックに対し、利用者の安全の低下を防ぐことや、市民を守るため合法的に通信内容にアクセスする手段を含めることなく、傘下のメッセージ交換サービスすべてでエンドツーエンド(E2E)暗号化を実施する計画を進めないよう要請する」と記されている。

 テクノロジー各社は、暗号化によってメッセージを解読不能にすることで利用者のプライバシーを保護しようとしているが、政府機関は、それによって不法行為を企む者が計画を隠せるようになると主張している。今回の要請は、両者の対立を再燃させるもの。

 エンドツーエンド暗号化は、メッセージを暗号文とすることで送信者と受信者の端末以外で読めなくする機能。フェイスブック傘下のアプリでは、すでにワッツアップ(WhatsApp)に導入されているが、同社はメッセンジャー(Messenger)などすべてのアプリに広げようとしている。

 同社はAFPに対し、「バックドア(システムへの侵入口)を設けるという政府の試みは、あらゆる場所にいる人々のプライバシーと安全を損ねるものであるため、当社は断固反対する」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

北元均 Written by
朝日新聞社にてデジタルメディア全般を手掛ける。「kotobank.jp」の創設。「asahi.com(現朝日新聞デジタル)」編集長を経て、朝日新聞出版にて「dot.(現AERAdot.)」を立ち上げ、統括。現在は「DG Lab Haus」編集長。