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AI+VR+5Gを使った「クラウド旅行」という新たな選択肢、国慶節の混雑対策

北京・故宮を訪れる人の波(2019年7月30日撮影、資料写真)。(c)CNS/杜洋

北京・故宮を訪れる人の波(2019年7月30日撮影、資料写真)。(c)CNS/杜洋

【CNS】国慶節のゴールデンウィークが到来し、旅行シーズンがスタートした。海外旅行、国内旅行や研修旅行以外に、インターネットやバーチャルリアリティ(VR)、5Gなどの新技術の発展に伴い、外出せずに各地の風光を楽しめる「クラウド旅行」が新たな選択肢となっている。今年の国慶節では、ひどい混雑を避けるため、景勝地によっては入場制限をかけたり、「クラウド旅行」製品を提供したりするなどの対策を講じている。

 成都パンダ飼育研究基地では、毎日受け入れる見学者は6万人だが、入場券を購入できなかった内外の顧客に対し、世界初の「5G+4K+VRパンダ実況中継」で「クラウド旅行」の機会を提供している。

 成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(Chengdu Research Base of Giant Panda Breeding)の趙汝雄(Zhao Ruxiong)飼育員によると、この実況中継の内容は、主に2019年生まれのパンダの子どもらの日常生活だ。実況中継では多くのカメラを使い、異なる角度からパンダの豊かな表情を逃さずにとらえている。実際に入場し、直接現場に入った人でも見られないようなシーンも見ることができるという。

 山東省(Shandong)済南市(Jinan)の李嬌(Li Jiao)さんは、彼女の周りの友人の多くは「クラウド旅行」を選んだと話す。「長期休暇で景勝地まで行くと人で溢れているので、出かけるとすればタイミングをずらすか、あるいは家に居ながらインターネット経由で景勝地の情報や景色を楽しむようにしている」

 故宮博物院(The Palace Museum)は、今年7月に文化財データベースをオンラインに接続し、インターネットやクラウド、ビッグデータなどの技術により、5万件の文化財の高精細度画像を公開した。人々は家の中で指先を少し動かすだけで、「クラウド旅行」の中で故宮博物院の珍しい文化財を360度の全角度から鑑賞することができる。

 中国旅行研究院(China Tourism Academy)の唐暁雲(Tang Xiaoyun)副院長は「中国人の旅行はいまだかつて標準化されたことはない。常に多彩で多元的なものだ。生活水準の向上で、旅行の快適度や個性化の要求は従来より多く求められている」と分析し、「クラウド旅行の出現は、技術の進歩と消費のニーズを表しており、クラウド旅行を選択する顧客は子供や高齢者が多い。景勝地側はこうした顧客のニーズを見据えて商品開発をすることが求められている」と述べている。【翻訳編集】 CNS/AFPBB News|使用条件