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ロボット・バーテンダー、対人接触なしでビール提供 スペイン 

スペイン・セビリアにあるバー「ラ・ヒタナ・ロカ」で、ビールを注ぐロボット・バーテンダー「ビア・カート」(2020年5月17日撮影)。(c)CRISTINA QUICLER / AFP

スペイン・セビリアにあるバー「ラ・ヒタナ・ロカ」で、ビールを注ぐロボット・バーテンダー「ビア・カート」(2020年5月17日撮影)。(c)CRISTINA QUICLER / AFP

【AFP=時事】新しいバーテンダーは無口で動きも機械的だが、感染の心配が一切ない方法でビールを注いでくれる──市民が再び自由を楽しみ始めたスペイン南部セビリア(Seville)のバーに、「ビア・カート(Beer Cart)」と名付けられたロボット・バーテンダーが登場した。

 スペイン政府は新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために2か月にわたって実施してきたロックダウン(都市封鎖)を緩和し、国内の約半分の地域ではバーやカフェが屋外席のみの営業を許可されるようになった。

 バー「ラ・ヒタナ・ロカ(La Gitana Loca)」の中央に座る大きなロボットは、「フック船長(Captain Hook)」のようなかぎ爪型になった腕をすっとビールディスペンサーに伸ばし、プラスチックのコップを1つ取る。そしてタップの下にコップを斜めに入れ、少しづつ傾きを起こしながらビールで満たす。ビールはカウンターに置かれ、客がそれを持っていく。

 カーニャと呼ばれるグラスサイズの生ビールを提供するロボット・バーテンダーは、デビューからまだ1週間ほどしか経っていないが、客や好奇心旺盛な見物人を次々と惹きつけている。グラスビールは200ミリリットルで0.7ユーロ(約80円)だ。

 新型コロナウイルスによる死者が2万7700人を超えたスペインでは、ロックダウンの緩和に非常に慎重な姿勢を取っている。バーやカフェは席数を減らし、厳しい衛生基準の下で営業を再開した。

 ラ・ヒタナ・ロカの経営者、アルベルト・マルティネス(Alberto Martinez)さんは、新型コロナウイルスの流行前に ロボットスタッフによる売り上げ増を見込んでその購入に至った。

 その後、新型ウイルス危機が起き、ロボットを使用する機会がなかったが、対人距離を確保しなければならない新しい環境に、ロボット・バーテンダーは理想的だろうと思っていた。

 マルティネスさんは「ロックダウン緩和の第1段階で店を再開するのに、このロボットは最適だと思った」「(バーでは)客と物が接触しないようにするために、ロボットが使い捨てコップにビールを注ぐのが良いと気付いた。要するに全てセルフ・サービスだ」とAFPに述べた。

 とはいえ、屋外のテラス席には一度に12人の客しか入れないようにしているため、利益を上げるには程遠い。「許可通りわずかな席のために店を開けていても、現時点では利益がない。それでも他のバーと競争しなければならないから、周りと違うことをする必要がある」とマルティネスさんは語った。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件