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米大手に挑む、韓国自動運転スタートアップ 初の公道定期運行

韓国・済州島で運行されているライドフラックスの自動運転車(2020年5月28日撮影)。(c)Ed JONES / AFP

韓国・済州島で運行されているライドフラックスの自動運転車(2020年5月28日撮影)。(c)Ed JONES / AFP

【AFP=時事】韓国のスタートアップ、ライドフラックス(RideFlux)は独自の自動運転車で、ウーバー(Uber)やテスラ(Tesla)、グーグル(Google)の親会社アルファベット(Alphabet)といった数十億ドル規模の巨大企業に挑もうとしている。

 工具がぎゅうぎゅうに詰まったガレージのようなオフィスでは、約20人の社員が作業にいそしんでいた。同社には、国内大手企業の高給取りの仕事を捨てた人々が集まっている。

 多数のカメラと近接センサーが取り付けられた現代(ヒュンダイ)自動車(Hyundai Motor)のアイオニック(Ioniq)を改造した同社の電気自動車は、韓国で初めて公道を定期運行する自動運転車だ。

 同社はこのほど、観光地、済州(Jeju)島の空港から韓国のライドシェア大手ソーカー(SoCar)のサービス拠点まで、2週間にわたるシャトルサービスを実施した。

 Uターン、11の横断歩道、空港周辺の渋滞する地域を含む5キロの道のりは、「潜在的変数に富み」、人工知能(AI)システムの開発・改良に「最適な環境だ」と、米マサチューセッツ工科大学(MIT)で機械工学の博士号を取得したライドフラックスの創業者兼最高経営責任者(CEO)パク・チョンヒ(Park Jung-hee)氏(35)は説明した。

 韓国では現在、自動運転車には安全を確保するため必要に応じて介入できるよう、運転手1人を乗車させることが法律で定められており、乗客用のスペースは2人分しか残らない。同社では1日平均少なくとも1回は、人間が運転しなければいけない事態が発生しているという。

 パク氏は今年末までに、安全を確保するための運転手は乗車させるものの、400キロに及ぶ済州島の主要道で、3台の自動運転車を使った配車サービスの提供を加速させるつもりだ。

「向こう5年で、済州島全域で運転手なしの自動運転を行うことを目指している」とパク氏は述べている。

 韓国政府は、成長への新たな原動力として自動運転車を推進しようとしている。計画では、2024年までに全長5400キロの高速道路に、高度道路交通システムを設置する予定だ。韓国の国土交通省によると、ソウル南部の高速道路85キロ分まで整備は完了しており、車両の動きに関する情報を運転支援システムにリアルタイムで提供しているという。【翻訳編集】 AFPBB News