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AIExpo2020蘇州で開催 話題の3Dカメラも登場

14日に開催された2020年グローバル人工知能(AI)製品応用博覧会(2020年8月16日撮影)。(c)CNS/王建康

14日に開催された2020年グローバル人工知能(AI)製品応用博覧会(2020年8月16日撮影)。(c)CNS/王建康

【東方新報】2020年グローバル人工知能(AI)製品応用博覧会(AIExpo2020)が今月14日から3日の日程で、中国・蘇州(Suzhou)国際エキスポセンターで開催された。AIが主導する新世代の情報技術産業の粋が展示されているほか、新型コロナウイルス感染症の感染対策や経済回復におけるAIの可能性についても紹介されている。

 展示のテーマは「万物賦蘇・智啓未来」(万物はよみがえる、智は未来を切り開く)。200以上のAI企業が、1000以上のAIブラックテクノロジー(未完成の部分があっても素晴らしい可能性を秘めたハイテクノロジー)やその応用アイデアを持ち寄り展示した。

 今回のAIエキスポでのハイライトは3D視覚技術。国家安全国防領域から金融決済、スマートコミュニティー、電子消費、小売りやバーチャルリアリティーまでさまざまな領域ですでに応用されているが、まだまだ多くの可能性を秘めている。

 8月14日に会場では「智在金鶏湖―蘇州AI応用イノベーションテスト発展フォーラム」が開催され、3Dカメラメーカーの的盧深視(Dilusense)の創立者でCEOの盧磊(Lu Lei)氏が3Dのスケールアプリケーションの最新技術に関する講演を行った。盧氏によれば、「現段階の3D視覚産業の核心的な課題は、産業チェーンの不完全さ」という。3D視覚技術は依然として比較的最新技術であり、サプライチェーン上に技術難度の高さや基準の統一などの課題が山積みで、産業全体としてこれを応用していくために、問題を整理する必要がある、と訴えた。

 また、AIが人を目標物とすることで、物理世界の人の存在、行動、奇跡などを精緻にデジタル化することが不可欠であり、「成熟した地道な経験をもとに3D視覚技術を多くの領域に応用することで、成熟した3D技術は数百数千の産業を生み出すことができる」と語った。

 盧深視は、今回、高精度RGBDカメラ(標準タイプ)と3D-フェースIDスマートモジュールの2つのモデルの国産自主開発3DCVカメラを会場に持ち込んだ。これらはすでに量産が始まり、3メートル範囲の誤差を1ミリにまで縮小している。中でも高精度RGBDカメラはフェースIDによる決済端末にリンクでき、銀行、ATM、無人店舗、地下鉄の改札、AR/VRや物品の体積測量などにも応用できるという。3D-フェースIDモジュールは家やホテルの部屋の鍵の開閉や、スマートセキュリティー方面に応用できるという。

 これらカメラモジュールは、非接触で精密に人の顔などの立体情報を解析でき、識別率は99.99%という。

 他にも公共安全用の「天眼」3Dカメラネットワークや、「歩哨兵」式3Dカメラデジタルコントロールシステムや、はめ込み式の3DフェースID端末などが展示された。

 AIExpoはグローバルAI産業が一年に一度行う大イベントで2018年からスタート。AI産業人材のハイエンド交流を促進し、AI産業サプライチェーンを発展させるとともに、蘇州に「新基建(スマートインフラ)」生態圏を打ち立て、業界融合型のスマート経済圏を構築しようというのがねらいだ。3日の会期の間に、展示、会議、コンテスト、表彰、パフォーマンスなどの催しを通じて、AI科学技術を支えるスター企業やユーザーたちが集い交流を深めた。ネットユーザーの投票による中国AI年度十大イノベーション企業の選出も行われ、AIによる自動運転を取り入れた中国ライドシェア大手・滴滴出行(Didi Chuxing)などが表彰された。

 会場には華為(ファーウェイ、Huawei)、百度(バイドゥ、Baidu)といった著名AI企業の代表、幹部も入れ替わり立ち代わり登場し、新型コロナ禍に負けない、中国のAI産業の活気を見せつけた。 【翻訳編集】 東方新報/AFPBB News|使用条件

北元均 Written by
朝日新聞社にてデジタルメディア全般を手掛ける。「kotobank.jp」の創設。「asahi.com(現朝日新聞デジタル)」編集長を経て、朝日新聞出版にて「dot.(現AERAdot.)」を立ち上げ、統括。現在は「DG Lab Haus」編集長。