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中国・雲南でドローンを使った「空中植林」 荒れた山岳地帯に苗木が芽吹く

空中植林のため、ドローンを操作している技術者(2020年9月29日撮影)。(c)CNS:劉冉陽

空中植林のため、ドローンを操作している技術者(2020年9月29日撮影)。(c)CNS:劉冉陽

【CNS】中国・雲南省(Yunnan)の撫仙湖(Fuxian Lake)流域で、植林が困難な山岳地帯にドローンを飛ばして種子を散布する「空中植林」の実験が進んでいる。玉渓市(Yuxi)路居鎮(Luju)の黒山(Heishan)山麓で9月29日、空中散布した種子の苗木が徐々に芽生えてきたことが確認された。

 実験は、岩だらけの山岳地帯・路居鎮の黒山と、広大な斜面の山岳地帯・澄江市(Chengjiang)竜街鎮(Longjie)の梁王山(Liangwang)の2か所で行われている。対象面積は80ヘクタールに及ぶ。

 雲南省森林・種苗工作総合センターの方向京(Fang Xiangjing)所長は「1990年代に種子を空中散布したY-12プロペラ機と比べ、ドローンは省力化、低投資、低コストに優れ、細かい操作により地形の制約もクリアできている」と説明。生態環境が劣化し、植林が困難な山岳地帯でドローンによる空中植林が有効だと強調した。

 種子の生存率を高めるため、保湿剤や鳥やネズミの忌避剤などで「コーティング」している。また、以前の空中植林と比べ、今回の試験は多くの広葉樹や針葉樹の種子を散布しており、方向京所長は「空中植林で誕生する森林は生物多様性に富み、森林構造が安定するでしょう」と見通しを語っている。

 黒山山麓の実験エリアでは苗木の成長を確認すると同時に、苗木の出現率が低いエリアで再び散布作業を行っている。今後は実験を生かし、省内で大規模な空中植林作業に取り組む。【翻訳編集】 CNS/AFPBB News|使用条件