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「培養鶏肉」シンガポールで販売へ 世界初

養鶏場の生後1日のひよこ(2019年10月1日撮影、資料写真)。(c)Wojtek RADWANSKI : AFP

養鶏場の生後1日のひよこ(2019年10月1日撮影、資料写真)。(c)Wojtek RADWANSKI : AFP

【AFP=時事】シンガポールはこのたび、鶏の細胞から培養した肉の販売を世界で初めて承認した。同国の飲食店では間もなく、いかなる動物も殺すことなく作られたこの培養肉が提供されるようになる。

 米スタートアップ企業のイート・ジャスト(Eat Just)は2日、自社の培養肉をチキンナゲットの材料として販売することがシンガポールで認められたと発表。

「世界の食品産業に新境地を切り開いた」と自信を示した。

 同社の共同創業者のジョシュ・テトリック(Josh Tetrick)最高経営責任者(CEO)は、「培養肉に関する規制当局の承認を得たのはわが社が初めてだが、今後シンガポールでも世界各国でも、多くの承認が出されるものと確信している」と述べた。

 地球温暖化への影響が大きい温室効果ガスのメタンを牛が排出することや、気候変動を食い止める天然の障壁が、畜産業のために行う森林伐採によって破壊されていることから、従来の肉の消費は環境への脅威となっている。

 消費者からの圧力が強まるにつれ、サステナブル(持続可能)な代替肉の需要も高まっているが、代替肉市場に出回っている他の商品はすべて植物由来だ。

 培養肉に関しては、価格が非常に高くなるのではないかとの懸念があり、イート・ジャストも培養肉ナゲットの値段は公表していない。ただ同社は、数年以内に従来の鶏肉よりも安く販売できるよう目指していくとしている。

 シンガポール食品庁(SFA)も、イート・ジャストの培養肉消費の安全性を確認した上で、チキンナゲットとしての販売を承認したと認めた。

 同庁は、過去に人類が消費したことのない「新食品」について、これらの食品が販売前に安全基準を確実に満たすよう、新たな枠組みを整備したと説明している。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件