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「はやぶさ2」カプセルが地球帰還 小惑星の試料採取

小惑星探査機「はやぶさ2」から分離されたカプセルの回収作業。豪南部で。宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供(2020年12月6日撮影、公開)。(c)AFP PHOTO : JAXA

小惑星探査機「はやぶさ2」から分離されたカプセルの回収作業。豪南部で。宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供(2020年12月6日撮影、公開)。(c)AFP PHOTO : JAXA

【AFP=時事】(更新)宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2(Hayabusa2)」が小惑星「リュウグウ(Ryugu)」から採取した試料を収めたカプセルが日本時間の6日未明、オーストラリア南部の砂漠に着地し、地球に帰還した。

 はやぶさ2は2014年12月、鹿児島県の種子島宇宙センター(Tanegashima Space Center)から打ち上げられた後、昨年に地球から約3億キロ離れたリュウグウへの着陸と試料採取を実施。地球に持ち帰る約0.1グラムの試料を分析することで、生命の起源や宇宙の成り立ちについての理解を深めることを目指している。

 カプセルは日本時間の午前2時半ごろに大気圏に突入し、火球となって流れ星のような光の筋をつくる様子が観測された。オーストラリア空軍の科学者らもカプセルの降下を注意深く見守った。回収班は、カプセルが落下時に発したビーコンを頼りに回収する。

 はやぶさ2は、金属弾をリュウグウの表面に打ち込む「インパクター」と呼ばれる装置で、リュウグウ表面のちりと地表より下層の物質を採取した。採取された物質はリュウグウができた時から変化していないとみられており、地球上の生命の誕生に関わった可能性もある有機物が含まれているかに注目が集まっている。

 回収された試料はオーストラリアで処理された後、日本へと輸送される。試料の半分はJAXA、米航空宇宙局(NASA)など各国の機関に分配し、残る半分は分析技術が進歩した将来の研究に備えて保存する。

 今回のミッションは既に科学者らを興奮させてきたが、JAXAはカプセル回収後もはやぶさ2のミッションを拡張し、今後10年以上かけて別の小惑星2個の探査に挑む計画だ。

 2026年7月に「2001 CC21」という小惑星に接近して写真撮影などを行った後、2031年7月に地球から3億キロ離れた位置でメインのターゲットである「1998 KY26」という直径約30メートルのボールのような形の小惑星に接近する予定。1998 KY26は自転周期が約10分と非常に短く、その観察や写真撮影は容易ではないという。地球に試料を送るための十分な燃料がないため、着陸や試料の採取は行わない見通し。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件