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フェイスブック「最高裁」が初判断、投稿の削除4件を無効に

フェイスブックのロゴ(2020年3月24日撮影)。(c)Olivier DOULIERY / AFP

フェイスブックのロゴ(2020年3月24日撮影)。(c)Olivier DOULIERY / AFP


【AFP=時事】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)が昨年新設した、投稿の削除に対する不服申し立てを審査する独立監視委員会は28日、5件の投稿削除について審査し、うち4件を無効とする判断を下した。フェイスブックの「最高裁判所」と位置付けられる同委員会が、コンテンツに関する審査・判断を行うのは今回が初めて。

 削除無効とされたのは、フランスには医療戦略がないと断言した投稿、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療法はすでに存在すると主張する投稿、乳がん啓発目的で投稿された女性の乳首を撮影した写真、イスラム系少数民族ウイグル(Uyghur)人に対する中国の扱いを強く批判した投稿の計4件。

 COVID-19の治療法に関する投稿は「身体的危害の(中略)差し迫ったリスク」があるとして削除されたが、独立監視委員会は、誤情報と差し迫った危害に関するフェイスブックの規定は「不適切に曖昧」だと判断した。

 女性の乳首の写真はブラジルのユーザーがインスタグラム(Instagram)に投稿したもので、ヌード写真を許容しない規定に基づいて削除されたが、委員会は乳がん啓発目的であれば乳首が写っていても問題ないとするフェイスブックのポリシー(会社方針)に照らして、削除無効と判断した。

 委員会によると、昨年10月の受け付け開始以降に寄せられた不服申し立ては15万件以上。すべてを審理することは不可能なため、「世界中の多数のユーザーに影響する可能性があるもの、公の場で論じることが極めて重要なもの、フェイスブックの方針について重要な疑問を提起し得るもの」を優先しているという。

 なお、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領の支持者らが米連邦議会議事堂に乱入した一件を受けてトランプ氏のフェイスブックとインスタグラム(Instagram)アカウントが無期限凍結された件については、今回の審理対象とはなっていない。

 独立監視委員会は、フェイスブック創設者のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)の強い要請で設立され、ザッカーバーグ氏ら経営幹部らの決定をも覆す権限を有している。

 委員会による判断は、争点となっている投稿についてのみ適用され、「判例」とはみなされない。ただ、判断と合わせてフェイスブックのポリシー変更に関する勧告を出すことはできる。【翻訳編集】 AFPBB News