トヨタ自動車は19日、2025年までに15車種のEVを導入する計画を発表した。そのうちの7車種を占める「TOYOTA bZシリーズ」の第一弾としてSUBARU(スバル)との共同開発によるSUVタイプのEV、「TOYOTA bZ4X」を同日開幕した上海国際自動車ショー(上海モーターショー)で披露した。
bZ4Xの車台は両社で開発した「e-TNGA」 EV専用プラットフォームを採用しており、駆動部もSUVを得意とするスバルと共同開発した新AWDを採用している。また、発表によるとハンドルは円形ではなく航空機のような異型ステアリングホイールとなっており、インストメンタルパネルの配置やデザインも、これまでの車種に比べると斬新なものとなっている。
航続距離については、「冬場などでもお客様に不便を感じさせない航続距離を確保」と発表されているのみだが、走行中も充電を行ない、航続距離を少しでも伸ばそうという工夫がなされている。回生エネルギーの活用はもちろん、ソーラー充電システムも採用される。
トヨタは昨年12月に少人数・近距離の利用想定し、日本国内で法人や自治体に向けて容量の小さな電池を搭載した超小型EV「C+pod」を発売している。一方、今回発表された新EVシリーズTOYOTA bZは、中国・米国・欧州など、今後早い時期にEVの普及が期待される地域で広く販売するものとなる。なお、TOYOTA bZ4Xは、日本と中国での生産を予定しており、2022年中頃までにまでにグローバルでの販売を開始する計画だ。