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できたての牛丼をドローンで配達 “空飛ぶ出前”の実証実験

病院に到着するドローン(写真はすべてエアロネクストのリリースより)

病院に到着するドローン(写真はすべてエアロネクストのリリースより)

ドローン配送された牛丼を 受け取る医療スタッフ
ドローン配送された牛丼を 受け取る医療スタッフ

 出前館アプリで吉野家の牛丼を注文すると、ドローンがそれを配送してくれる。そんな一連のサービスの実証実験が10日に神奈川県横須賀市で行われた。

 実証実験では、出前館のアプリで注文された吉野家の牛丼弁当を、キッチンカーで調理する。それを専用ボックスに格納し、出前館の配達員がドローン離陸地点まで搬送。専用ボックスをセットしたドローンは離陸後、海上 4.5km、陸上 0.7km の合計約 5.2km(横須賀市立石公園~横須賀市立市民病院間)を飛行し、約10分で横須賀市立市民病院の屋上に着陸した。温かい牛丼は無事に同病院の医療従事者に届けられた。

機体と専用ボックスと牛丼

 飛行中に、タレもこぼさず、中身を偏らせることもなく牛丼を届けたのは、株式会社エアロネクストなどが先ごろ開発した物流専用ドローンだ。このドローンは飛行部と荷物搭載部が分離した構造で、飛行中も荷物を水平に維持するので高い運送品質を実現できる。また今回の実験で使ったドローンは、重さ5キログラムまでの荷物を配送することが可能だ。

 ドローンの飛行ルールに関しては、2022年度より有人エリアでの目視外飛行を可能とするための航空法改正などが進められている。これにより近い将来ドローンでの荷物輸送の可能性は、大きく広がることが予想される。また、コロナ禍の影響で、飲食などの出前・宅配市場も拡大しており、自立飛行が可能なドローンは、人手不足に直面する運送業界で今後さらに活用されることになるだろう。

今回の実証実験の手順
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