東京メトロ　銀座線と丸ノ内線で号車ごとのリアルタイム情報発信開始

　東京メトロは14日から、銀座線と丸ノ内線の号車ごとの混雑情報をリアルタイム確認できる情報提供を始めた。このサービスは東京メトロが提供するアプリ「東京メトロmy!アプリ」の最新版から無料（通信料は別途必要）で利用することができる。

　東京メトロと開発を行った株式会社サイバーコアが、サービスに先立って共同で行った実証実験の内容とシステムの詳細については、当媒体でも以前詳しく紹介している。

　東京メトロではこれまでも、駅の改札を通過した乗客数などを元に混雑情報を提供してきた。今回は駅ホームに設置した奥行きを測定できる「デプスカメラ」と人工知能（AI）を用いた「列車混雑計測システム」を利用し、混雑度を測定・予測する。運行中の列車の号車ごとの混雑度合いは「座席に座れる」「ゆったり立てる」「肩が触れ合う」「混雑している」の４段階。さらに、その列車のこの先の混雑予測情報も号車ごとに同じく4段階で確認することができる。

　新型コロナの感染が気になる通勤時に、少しでも混雑を避けたい乗客にとっては便利なサービスだ。今後は銀座線・丸ノ内線以外の路線においても、今年度内を目途に号車ごとのリアルタイム混雑状況の配信を目指している。