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墓碑銘代わりにQRコード エルサルバドル

エルサルバドルの首都サンサルバドルの共同墓地で、親族の墓のQRコードを読み取るフレデリック・メサさん(2021年10月30日撮影)。(c)Sthanly ESTRADA : AFP

エルサルバドルの首都サンサルバドルの共同墓地で、親族の墓のQRコードを読み取るフレデリック・メサさん(2021年10月30日撮影)。(c)Sthanly ESTRADA : AFP

【AFP=時事】墓碑銘の代わりにQRコード──。中米エルサルバドルの首都サンサルバドルで、故人をしのぶ現代的な方法が生み出された。

 墓参りに訪れた人が携帯電話で墓石に貼られたQRコードを読み込むと、ウェブサイトにつながり、故人の経歴や写真を見ることができる。

 サイトの名称は「メモリアルQR(Memorial QR)」。フォトジャーナリストで歴史学者のフレデリック・メサ(Frederick Meza)さん(37)が立ち上げた。「まだ生きているかのように故人を思い出すことを目指した。そうすれば故人は忘れられることなく、思い出はいつまでも残る」と、AFPに語った。

 メサさんが最初にサンサルバドルの共同墓地でQRコードを貼り付けたのは、2016年に亡くなった、図書館司書の仕事をしていた叔母のアナ・リリアン・チャコン(Ana Lilian Chacon)さんの墓だ。

 メサさんはアナさんについて「第2の母のような存在だった。文学の世界に近づけ、想像力を育んでくれた」と振り返る。「だからこうしてしのぶことにした」

 同じ墓地にあるアナさんの祖母、シモーナ・チャコン(Simona Chacon)さんの墓にもQRコードが付けられた。「QRコードがあれば誰でも故人の人生を振り返られる。外国にいようとも、変わることなく愛する人に思いをはせることができる」

 QRコードとウェブサイト制作の料金は最低50ドル(約5700円)。今月初めの「死者の日(Day of the Dead)」に合わせてプロモーションを行う予定だ。

 メサさんは、QRコードは至る所にあり、日常生活の一部になっているとし、「人々が新しい故人のしのび方を取り入れてくれることを願っている」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件