上海市にあるテスラの店舗(2021年1月8日撮影、資料写真)。(c)CNS:張亨偉
【CNS】中国の全国乗用車市場情報連合会によると、米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)の上海ギガファクトリーの10月の輸出台数が初めて4万台を突破し、中国の新エネルギー車(NEV)の輸出は過去最高を記録した。
上海ギガファクトリーの10月の卸売り台数は前年同月比月245%増の5万4391台に達し、輸出台数は4万666台を数えた。上海ギガファクトリーは今年に入り15万台近くを輸出しており、「メード・イン・チャイナ」の輸出の一翼を担っている。
英国の自動車産業調査会社JATOダイナミクス(JATO Dynamics)によると、9月のテスラModel3の欧州での販売台数は2万4591台で、ルノー(Renault Group)やフォルクスワーゲン(Volkswagen Group)などのガソリン車を上回り、月間ランキングで初の首位となった。欧州以外で生産された車両がトップとなったのも初めてだ。
最近開催されたテスラ2021年第3四半期財務報告会議で、テスラは「第3四半期全体を通じて、中国はテスラの輸出の中心地であり、生産能力は大幅に上がった」と説明。上海ギガファクトリーはさらに生産の効率化を進め、主要部品の現地化を図るという。
テスラは「サプライチェーンと工場のアップグレードにわずかな影響があるが、上海ギガファクトリーの生産能力は依然として強い」としている。米国市場での強い需要と世界的なコストの改善から、上海ギガファクトリーを主要な輸出センターと位置づけている。【翻訳編集】 CNS/AFPBB News|使用条件