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ワクチン証明書を皮下装着 スウェーデン企業がマイクロチップ技術提供

スウェーデンの首都ストックホルムで、ディスラプティブ・サブダーマルズのハンネス・シェーブラッド社長が公開した同社の皮下埋め込み型マイクロチップ(2021年12月20日撮影)。(c)Viken KANTARCI / AFP

スウェーデンの首都ストックホルムで、ディスラプティブ・サブダーマルズのハンネス・シェーブラッド社長が公開した同社の皮下埋め込み型マイクロチップ(2021年12月20日撮影)。(c)Viken KANTARCI / AFP

【AFP=時事】ディストピアな悪夢か、はたまた純粋な利便性の追求か──スウェーデンの企業が、体内に埋め込んだマイクロチップを新型コロナウイルスのワクチン接種証明書として活用することを提唱している。

 スウェーデンでは、すでに数千人が皮下埋め込み型マイクロチップを装着し、各種スマートキー、名刺、公共交通機関のICカードなどを携行する手間から解放された生活を送っている。首都ストックホルム在住のアマンダ・バック(Amanda Back)さんはAFPに、

「チップを埋め込んで個人情報を持ち歩くのは、自己決定権の問題だと思っている。実際、自分で管理できるようになったと感じる」と語った。

 皮下埋め込み型マイクロチップ技術を開発・提供するディスラプティブ・サブダーマルス(DSruptive Subdermals)のハンネス・シェーブラッド(Hannes Sjoblad)社長は、

「私も腕にチップを埋め込んでいるが、新型コロナのワクチンパスポート(接種証明書)を格納できるようプログラムした。いつでも(証明書に)アクセスできるようにしたかったからだ」と述べた。

 マイクロチップには接種証明書のPDFデータが格納されており「チップの上に携帯電話をかざしてスワイプするだけ」で読み込みが完了し「ロックを解除すれば証明書を表示できる」という。

 シェーブラッド氏は、ウエアラブル端末を活用した健康管理を引き合いに出し、「皮下埋め込み型マイクロチップは20年、30年、40年と使えるが、ウエアラブル端末は3~4年しか使えない」と話した。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件