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北京大学の研究チーム、次世代幹細胞の作製技術で重要な進展

ヒトCiPS細胞(化学的誘導多能性幹細胞)の作製プロセスを示した図(資料写真)。(c)Xinhua News

ヒトCiPS細胞(化学的誘導多能性幹細胞)の作製プロセスを示した図(資料写真)。(c)Xinhua News

【Xinhua News】多能性幹細胞は、無限の増殖特性や生物の全ての機能細胞に分化する能力を持つため「種子細胞」と呼ばれる。しかし、胚発生の初期段階に一時的にしか存在せず、その後はさまざまな成体細胞に分化してしまう。

 中国の北京大学幹細胞研究センターの鄧宏魁(Deng Hongkui)主任率いる研究チームは長年の努力の末、ヒト成体細胞を多能性幹細胞に変える化学小分子誘導技術の開発に成功した。研究成果は、中国が独自開発したヒト多能性幹細胞の作製技術として初めて国際的に報道された。同技術は既存の幹細胞作製技術の限界を打破し、中国における幹細胞や再生医療の発展の基礎となる技術的課題を解決。将来的には糖尿病や重度肝疾患、悪性がんなどの重大疾患の治療に用いられることが期待される。研究成果は13日、英科学誌「ネイチャー」のオンライン版に掲載された。(記者/魏夢佳)【翻訳編集】Xinhua News/AFPBB News|使用条件