Open Innovation Platform
FOLLOW US

中国EVメーカーの智己汽車科技、初の量産モデルを発売

2021中国(天津)国際モーターショーで、智己汽車科技のブースに展示された「L7」(資料写真)。(c)Xinhua News

2021中国(天津)国際モーターショーで、智己汽車科技のブースに展示された「L7」(資料写真)。(c)Xinhua News

【Xinhua News】中国の自動車大手、上海汽車集団と電子商取引(EV)大手アリババグループ(Alibaba Group)などが共同で設立した電気自動車(EV)メーカー、智己汽車科技はこのほど、初の量産モデルとなるEVセダン「智己L7」シリーズの2車種を発売した。販売価格は「Pro」が40万8800元(1元=約20円)、「Dynamic」が36万8800元となっている。

 同社の劉濤(Liu Tao)共同最高経営責任者(Co-CEO)は「われわれが設定した価格帯には多数の高級車ブランドがひしめいている。この細分化された市場の消費者にとって40万元という価格は受け入れやすい」との考えを示し、価格面での競合としてはドイツの高級車ブランドのベンツ、BMW、アウディに照準を合わせていることを明らかにした。

「智己L7」シリーズは高級車ブランドに近い価格帯だが、競争力の面では消費者に新たな体験を提供できると語った。 全国乗用車市場情報連合会(CPCA)の統計によると、販売価格が30万元を超える自動車の2022年第1四半期(1~3月)の販売台数は前年同期比9・1%増加した。高級車ブランドの3月の市場シェアは14・5%。劉氏はこれらの数字が今後さらに伸び続け、市場シェアは30%前後に拡大するとの予想を示した。

 同社は上海汽車集団傘下のハイエンドEVプロジェクト(コードネーム「L」)を前身とする。20年に上海市の浦東新区に進出し、100億元を超える最初の資金調達を完了した。【翻訳編集】Xinhua News/AFPBB News|使用条件