台湾・台中市の公園で、金魚散歩装置とポーズを取るジェリー・ホアンさん(2022年5月19日撮影)。(c)Sam Yeh : AFP
【AFP=時事】台湾・台中(Taichung City)市では、自分で発明した金魚散歩装置で金魚を散歩させる、ジェリー・ホアン(Jerry Huang)さん(31)の姿を見ることができる。
「散歩といえば犬や猫が定番だったが、今ではオウムやヘビ、トカゲを連れている人もいる」「水中生物が陸を散策できないだろうか」と思ったと、ホアンさんはAFPに語った。
ドローンで撮影した映像をユーチューブ(YouTube)に投稿し、生計を立てているホアンさんは、すぐに魚を散歩させる方法を思いついた。デザインを試行錯誤すること数週間。金魚散歩装置自体は、手元にある物を組み合わせ、数日で完成した。
最新式の外見をした装置の製作費は推定300~400ドル(約3万8000~5万円)。電動フィルターとエアポンプが備え付けられたアクリル製の円筒に水と金魚を入れる仕組み。円筒は特製の手押し車に載せられている。
「水槽を作る前にたくさん調べものをした。思い付きではなく、魚のことを理解しなければと思った」とホアンさん。散歩実験には、丈夫で人間を特には怖がらない金魚が最適だと判断した。
金魚も冒険を楽しんでいるはずだと、ホアンさんは確信している。
「わたしたちはみんな、住むのに適していないような別世界を探検したいと思っている。だから、宇宙船を飛ばしているんだ」と言って笑った。「私が金魚で、誰かが自分のために別世界を散策できる装置を発明してくれたら大喜びするに違いない」 【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件