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ホンダ発のスタートアップが三輪式電動小型モビリティーを発表

電動マイクロモビリティー「Striemo(ストリーモ)」を年内に国内で販売(写真は全てリリースより)

電動マイクロモビリティー「Striemo(ストリーモ)」を年内に国内で販売(写真は全てリリースより)

「Striemo(ストリーモ)」
「Striemo(ストリーモ)」

 ホンダが出資するスタートアップ、株式会社ストリーモ(本社:東京都府中市 代表取締役 森庸太朗)は13日、電動マイクロモビリティー「Striemo(ストリーモ)」を年内に国内で販売することを発表した。また、本販売に先駆け、2022年6月13日より個人向けに抽選販売の申し込みを受け付けも開始した。抽選販売される車体は「Striemo Japan Launch Edition」(価格 260,000円税込)で、一種原動機付自転車扱いとなる。

 ストリーモは、一部地域で実証実験が進められている“電動キックーボード”とサイズや外見上は似たような小型モビリティー。車体の特徴としては、すでに普及している2輪の電動キックボードとは異なり、路肩や石畳などの不整地でのふらつきや転倒を避けるため、安定性を重視した3輪式であり「バランスアシストシステム」も備えている。それにより停止時には自立し、足を車台に載せたままの低速走行でもふらつかないなど、先行する電動キックボードの弱点を補う設計となっている。

折りたたみが可能

 限定販売の「Striemo Japan Launch Edition」の車体は、ハンドル台座の部分が折りたたみ式になっており、重量は約20kg。最高時速は25キロで、フル充電にかかる時間は約3.5時間となっており、航続距離は30キロ(郊外実測値。走行方法により異なる)だ。現在は原付き一種と扱いのため、運転免許やヘルメットなどの装備が必要だが、2024年5月までに施行予定の改正道交法では、最高時速20キロ以下、16歳以上なら免許やヘルメットがなくても利用できるようになる予定で、この先小型モビリティーの市場は拡大することが予想される。

 株式会社ストリーモは、ホンダの社内起業制度「IGNITION」からのスタートアップで、ホンダのエンジニアを中心に2021年8月に創業された。IGNITION発のスタートアップとしては2社目となる。ちなみにその第1号は、以前当媒体記事で紹介した視覚障がい者向けの歩行支援システムを開発するスタートアップとして、2021年4月に設立された株式会社Ashirase(本社:栃木県宇都宮市 代表取締役CEO千野歩氏)だ。

ストリーモの森代表取締役

 リリースの中で代表取締役森庸太朗氏は、「移動する楽しさの一つに発見や出会いがあります。より多くの人に移動の楽しさを提供できるのがマイクロモビリティー領域だと考えています。一方で、既存のマイクロモビリティーは操縦性や安定性に課題があると感じていました。そこで、Hondaでのレース開発やバランス制御技術の開発経験で培った『人研究』のノウハウを活かし、大前提である安心・安全を提供できる新しいモビリティを自宅のガレージで創り始めました。Striemoが世界中で人々の生活の中に当たり前にあるノリモノの一つになり、人々が自由な移動を楽しめる豊かな世界を作っていきます。」とのコメントを公表している。

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