河北省秦皇島のコミュニティーセンターで「ロボットダンス」を観賞する子どもたち(2022年7月19日撮影、資料写真)。(c)CNS:曹建雄
【CNS】「生卵とゆで卵を同時に深海へ落とします。さあ、つぶれるか、それとも砕けるか?」
中国の同済大学(Tongji University)を定年で退職した物理学教授の呉於人(Wu Yuren)さんはビデオを前に2個の卵を持ち、ネットユーザーに問いかけた。彼女は簡単な実験で物理理論を分かりやすく説明し、100万人ものフォロワーがいる人気者だ。
中国では最近、自然科学や社会科学の専門家がユーモアを交えながら知識を説明する投稿動画が「ビリビリ動画(bilibili)」「微信(ウィーチャット、WeChat)視頻号(チャンネル)」「抖音(Douyin)」などで広がり、有名大学も教授によるライブ配信を始めている。
抖音は2021年、若者向け知識コンテンツ増加のため知識クリエーターを支援すると表明。快手(Kuaishou)はポピュラーサイエンス普及のため大規模なライブ配信イベントを開始した。ビリビリで勉強する人は2021年で約1億8300万人に達したという。
中国政府は2021年、「国民科学リテラシー行動計画の概要(2021〜2035)」を発表。質の高いポピュラーサイエンスを普及し、社会のニーズを満たす目標を掲げた。呉さんは「国の成長には国民のレベル向上が不可欠。ポピュラーサイエンスは大いに役立つ」と話している。【翻訳編集】 CNS/AFPBB News|使用条件