英スコットランド・ダンディー近郊インバーゴーリーのジェームズ・ハットン研究所に設置された屋内園芸の専門企業インテリジェント・グロース・ソリューションズ(IGS)の施設で、育てている植物の様子を見る森林管理機関スコットランド林業・土地局の樹木種子資源マネジャー、ケニー・ヘイ氏(2022年10月18日撮影)。(c)Andy Buchanan / AFP
【AFP=時事】英スコットランド政府の森林管理機関スコットランド林業・土地局(Forestry and Land Scotland、FLS)は、気候変動対策として年間2400万本の植林を目指している。
大量の苗木を確保するため、FLSはスコットランド東部ダンディー(Dundee)近郊のジェームズ・ハットン研究所(James Hutton Institute)で、屋内園芸の専門企業インテリジェント・グロース・ソリューションズ(IGS)と協力して育苗実験を行った。
苗木が40~50センチに育つには屋外なら18か月かかるところ、この施設では6分の1の90日で済んだという。最大の成功要因として挙げられたのは、最新技術を用いたLED照明だ。
根の成長が追いつかず、スコットランド北部の高地、ハイランド(Highland)地方の苗木畑の風に耐えられなかったという問題さえ起きた。FLSとISGは現在、根が十分に育つよう成長を遅らせる実験を行っている。
植林を加速するには良い種も必要で、種の確保は現在の林業が抱えている数多くの課題の一つだ。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件