Open Innovation Platform
FOLLOW US

NASA、小惑星の軌道変更に成功 初の「地球防衛」実験

無人探査機「DART」が衝突する直前に捉えた小惑星「ディモルフォス」の映像を映したテレビ画面。米フロリダ州のケネディ宇宙センターで(2022年9月26日撮影)。(c)Jim WATSON / AFP

無人探査機「DART」が衝突する直前に捉えた小惑星「ディモルフォス」の映像を映したテレビ画面。米フロリダ州のケネディ宇宙センターで(2022年9月26日撮影)。(c)Jim WATSON / AFP

【AFP=時事】米航空宇宙局(NASA)は11日、先月末に実施した探査機の小惑星衝突実験で、小惑星の軌道を変えることに成功したと発表した。

 実験では先月26日、冷蔵庫サイズの無人探査機「DART」が、小惑星「ディディモス(Didymos)」の周りを公転する小型小惑星「ディモルフォス(Dimorphos)」に衝突した。地球上の生命に脅威を及ぼす天体の飛来を阻止できるかを試すことが目的で、こうした試みは世界初だった。

 NASAのビル・ネルソン(Bill Nelson)長官によると、衝突によりディモルフォスの軌道周期は11時間55分から11時間23分になり、当初の目標だった10分を上回る32分の短縮に成功した。

 ネルソン氏は、「NASAが地球防衛に本気で取り組んでいることを世界に示した」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件