電気自動車とデジタル通貨を使った世界一周旅行のポスター。(c)Xinhua News
【Xinhua News】中国江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)でこのほど、電気自動車(EV)とデジタル通貨を使った世界一周旅行の参加者募集が始まった。投資会社のネゲントロピーキャピタルとスマートカーイノベーション研究プラットフォーム「HiEV」が共同で発起したもので、五大陸の20カ国以上を数カ月以内に走破し、中国製EVの走行テストを行う。テストコースは総延長数万キロに及ぶ見込みで、中国車の電動化、コネクテッド化、スマート化のパフォーマンスを世界各地でテストする。
移動に伴う費用の支払いはデジタル通貨を使った両替と決済のみで行う。スマートEVとデジタル通貨を使った人類史上初の世界旅行となり、次世代インターネット「Web3.0」の各国での発展状況を探ることも期待される。
チームは2023年上半期(1~6月)に中国を出発する計画で、現在、全世界から参加メンバーを募集しており、微信(ウィーチャット)の「HiEV」公式アカウントで応募できる。旅行にかかる全費用は発起人が負担し、選ばれたメンバーが費用を支払う必要はない。
ネゲントロピーキャピタルの創業者、ビリー・ウェン氏は計画の発足式で「スマートカーとデジタル通貨の組み合わせは、自動車のCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)と消費のデジタル化という二つのイノベーションが業界を越えて初めて提携するもので、中国から世界に向けWeb3.0の輝かしい未来を模索する果敢な試みでもある。挑戦を愛し革新をためらわないパートナーを募集し、今度の世界一周を成功させたい」と語った。
同社はデジタル資産、暗号通貨、ブロックチェーン技術、Web3.0応用に特化した投資会社で「メタバースエコロジカルファンド」「NFT特別ファンド」「DeFi特別ファンド」を持ち、ブロックチェーン産業の先端分野への展開と、川上・川下への投資に焦点を当て、革新的技術と先見性のあるチームを資本という手段で後押ししている。
「HiEV」は中国の次世代スマートカーイノベーションプラットフォームで、テストハードウエア、スマート性能評価、情報コミュニティーを一体化し、スマートカーの新型消費へのサービスに特化している。先進的なデータマイニングと機械学習アルゴリズムにより、スマートカーの評価という難題をスコア形式で解決している。また、最新世代のスマートカー愛好家コミュニティーを構築し、時代の先端を行くオーナーや自動車業界の従事者と共に、体系的で興味深いスマートカー関連コンテンツを制作し、オーナーによるスマートカーの選択や利用を後押ししている。(記者/陳聖煒)【翻訳編集】Xinhua News/AFPBB News|使用条件