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中国企業、馬術競技用のクローン公開

中国・希諾谷によるクローン馬「壮壮」(左)と、「壮壮」を産んだ代理母の馬(右)。北京の乗馬クラブで(2023年1月12日撮影)。(c)Jade GAO / AFP

中国・希諾谷によるクローン馬「壮壮」(左)と、「壮壮」を産んだ代理母の馬(右)。北京の乗馬クラブで(2023年1月12日撮影)。(c)Jade GAO / AFP

【AFP=時事】中国・北京を拠点とするバイオ技術企業「希諾谷(Sinogene)」が12日、クローン技術を使ってつくられた馬を公開した。「ウォームブラッド(混血種)」のクローンは国内初で、業界団体から馬術競技用として承認される見通し。

 2000年代初頭から複数の国で、特に種の改良のため、競技用やサラブレッド(純血種)の馬のクローンがつくられている。今回公開された「壮壮(Zhuang Zhuang)」は、ドイツから輸入された馬のクローンで、昨年6月に代理母から生まれた。

「ウォームブラッド」は軽種で、機敏なのが特徴。中国国家馬業協会(China Horse Industry Association)が馬術競技用として承認する予定。

 中国では近年、特に障害飛越競技など馬術の人気が高まっている。しかし、優秀な馬が足りず、繁殖技術も後れを取っていることから、競技の拡大が制限されている。

 希諾谷の米継東(Mi Jidong)最高経営責任者(CEO)はAFPに対し、「五輪に出場した中国人選手と話したところ、全員が馬を2頭以上所有している」とし、1頭当たり数百万から1000万元(約2億円)することから、「クローン技術が繁殖、飼育費用の削減につながる」と語った。

 世界初の馬のクローンは2003年、イタリアでつくられた。中国では動物のクローンをつくる技術が目覚ましく進歩しており、羊や牛、豚、犬、猫のクローン技術は比較的確立されている。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件