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火星に「クマ」⁈  NASA探査機が撮影

米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター(MRO)」の高解像度カメラ「HiRISE(ハイライズ)」が捉えた、火星表面の「クマの顔」のように見える地形。NASAおよび米アリゾナ大学提供(2023年1月25日公開)。(c)AFP PHOTO / NASA/JPL-Caltech/UArizona

米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター(MRO)」の高解像度カメラ「HiRISE(ハイライズ)」が捉えた、火星表面の「クマの顔」のように見える地形。NASAおよび米アリゾナ大学提供(2023年1月25日公開)。(c)AFP PHOTO / NASA/JPL-Caltech/UArizona

【AFP=時事】米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター(MRO)」がこのほど撮影した、火星に出現した「クマの顔」のように見える地形の画像が公開された。

 2006年から火星の周りを回っているMRO探査機は、太陽系に投入されたものとしては史上最高の性能を持つ高解像度カメラ「HiRISE(ハイライズ)」を搭載している。

 画像を公開した、HiRISEを運用する米アリゾナ大学(University of Arizona)の研究班は、幅が約2キロあるとされるこの「クマの顔」について、「V字の陥没穴を含む丘」が鼻で「クレーター二つ」が目「円形の亀裂」が頭のように見えると説明した。

 この円形の亀裂は、「隕石(いんせき)の衝突によってできたクレーターを覆う堆積物が沈下してできた可能性がある」ほか、「鼻」の穴に当たる部分は溶岩や泥の噴出口かもしれないとしている。

 HiRISEはMRO探査機に搭載されている六つの機器のうちの一つで、将来実施される可能性のある有人・無人の探査計画に向けて地図を作成するため、火星の地表の超高精細写真を撮影している。

 ただしこれまでのところ、昔から火星に住んでいるのではないかと通俗的に一部で信じられてきた「人間に似た緑色の小さな生物」を捉えることはできていない。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件