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米国 アナログレコード、販売枚数でもCD上回る 35年ぶり

米シカゴの店で「レコード・ストア・デー」にプレーヤーにかけられたアナログレコード(2019年4月13日撮影)。(c)KAMIL KRZACZYNSKI : AFP

米シカゴの店で「レコード・ストア・デー」にプレーヤーにかけられたアナログレコード(2019年4月13日撮影)。(c)KAMIL KRZACZYNSKI : AFP

【AFP=時事】米国で昨年、アナログレコードの売上枚数が1987年以来初めてCDを上回った。全米レコード協会(RIAA)が9日に公表した年次報告書で明らかになった。

 昨年の売上枚数はアナログレコードが約4100万枚、CDが約3300万枚だった。アナログレコードの売上高は12億ドル(約1640億円)で前年比17%増と大きく伸びた。

 アナログレコードは近年、温かみのあるレトロな音色に魅了されたコレクターやファンの間で着実に人気が高まっている。2020年報告書から売上高でCDを上回るようになっていたが、今回、売上枚数でも35年ぶりに逆転した。

 ただし、ストリーミングサービスが依然として他の音楽メディアを圧倒している。有料サブスクリプションと広告付き音楽配信サービスを含めたストリーミングの売上高は全体の84%を占め、前年比7%増で過去最高の133億ドル(1兆8100億円)を記録した。中でもストリーミングの77%を占める有料サブスクリプションの売上高は、初めて100億ドル(1兆3600億円)を超えた。

 RIAAによると、ストリーミングサービスの有料会員数は、前年の8400万人から9200万人に増加した。 音楽業界全体の売上高は7年連続で増加し、前年比6%増の159億ドル(2兆1700億円)となり、過去最高を記録した。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件