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日産、中国で自動運転タクシーの実験開始

蘇州高鉄新城の乗車ステーションに停車する、日産モビリティサービスの自動運転タクシー(2023年3月6日撮影)。(c)Xinhua News

蘇州高鉄新城の乗車ステーションに停車する、日産モビリティサービスの自動運転タクシー(2023年3月6日撮影)。(c)Xinhua News

【Xinhua News】日産自動車の中国現地子会社、日産(中国)投資が江蘇省に設立した日産出行服務(日産モビリティサービス)がこのほど、自動運転タクシーの実証実験を開始した。日産の中国事業におけるモデル転換を支援する。

 今回の実証実験は日産が手がける世界初の量産純電気自動車(BEV)「リーフ」をベースとし、中国の自動運転・モビリティサービス企業、広州文遠知行科技(ウィーライド)が提供する商用化自動運転技術のサポートを受ける。主に同省蘇州市相城区の蘇州高鉄新城全域に設置された乗車ステーションで運営され、実験期間中は市民が無料で利用できる。

 日産モビリティサービスの担当者は、中国のハイレベルなコネクテッドカーインフラが、自社の自動運転タクシープロジェクトを加速させたと説明。スマートで正確なセンシングデバイスがプロジェクトの実証運用をより安全かつ安心なものにしていると述べた。

 今回の配車サービスを受けるには、専用のアプリをスマートフォンにインストールする必要がある。利用者はタクシーの到着を待つ間、アプリを通じて車内の照明や音楽などを予め設定でき、乗車中は音声アシスタントを呼び出して速度や照明などを調節できる。各車両は運転席に安全管理者が配置されるが、通常運転中は安全管理者がハンドルに触れることはない。

 同社はモビリティサービスや無人運転タクシーの運営に力を注ぎ、今後も日産のさまざまな車種による無人運転体験プロジェクトを実施する。(記者/何磊静)【翻訳編集】Xinhua News/AFPBB News|使用条件