AIニュースキャスター登場 クウェート

【AFP＝時事】クウェートの報道機関クウェート・ニュース（Kuwait News）は8日、人工知能（AI）を使ったバーチャルニュースキャスター「フェダ（Fedha）」を公開した。フェダには、オンラインでニュース速報を読ませる予定だ。

　フェダは、クウェート・ニュースのツイッター（Twitter）アカウントに登場。女性の姿で、明るい色の髪はスカーフなどで覆われておらず、黒いジャケットと白いTシャツを着用していた。

　フェダは現代標準アラビア語で「私はフェダ。クウェート・ニュースに所属するクウェート初のAIニュースキャスターです。どのようなニュースをお好みですか？ ご意見をお聞かせください」と述べた。

　クウェート・ニュースは、1961年に中東・湾岸地域初の英字日刊紙として創刊されたクウェート・タイムズ（Kuwait Times）の系列。

　両メディアで副編集長を務めるアブドラ・ボフテイン（Abdullah Boftain）氏はフェダについて、「新しく革新的なコンテンツ」を提供するAIの可能性を試すものだと説明した。フェダは将来、フォロワー120万人以上を有するクウェート・ニュースのツイッターアカウントで、アラビア語クウェート方言でニュース速報を読み上げる可能性があるという。

　ボフテイン氏は「フェダとは、銀や金属に由来する古典的かつ一般的な名前だ。ロボットといえば銀や金属色を想起するので、この二つを組み合わせた」とも述べた。

　フェダの明るい色の髪と目は、豊かな産油国クウェートの人種的多様性を反映したものだという。

　フェダが初登場した動画は長さ13秒ほど。ソーシャルメディアでジャーナリストらから多くの反響を呼んだ。【翻訳編集】 AFPBB News｜使用条件