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小惑星「ベンヌ」の試料、地球に投下へ NASA

地球近傍小惑星「ベンヌ」へ向かって降下する無人探査機「オシリス・レックス」のイメージ図。米航空宇宙局(NASA)提供(2020年8月11日提供、資料写真)。(c)AFP PHOTO :NASA:GODDARD:UNIVERSITY OF ARIZONA:HANDOUT

地球近傍小惑星「ベンヌ」へ向かって降下する無人探査機「オシリス・レックス」のイメージ図。米航空宇宙局(NASA)提供(2020年8月11日提供、資料写真)。(c)AFP PHOTO :NASA:GODDARD:UNIVERSITY OF ARIZONA:HANDOUT

【AFP=時事】地球近傍小惑星「ベンヌ(Bennu)」表面の試料を採取した米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「オシリス・レックス(OSIRIS-Rex)」が24日、試料入りのカプセルを地球に投下する。

 カプセルは午前9時(日本時間25日午前0時)ごろ、米ユタ州北西部にある米軍の訓練場に落下する予定。

 オシリス・レックスは2016年に打ち上げられ、20年にベンヌに着地。石だらけの表面から約250グラムの試料を採取したとされる。地球に持ち帰られる小惑星の試料としてはこれまでで最大となる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が回収した小惑星リュウグウの試料は約5.4グラムだった。

 NASAのビル・ネルソン(Bill Nelson)長官は、「地球に衝突する可能性のある小惑星に関する理解を深めるのに役立つ」ほか、「太陽系が形成された頃の状況」の解明に資するだろうとしている。

 NASAは試料を回収後、テキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センター(Johnson Space Center)で分析する。初期分析結果については10月11日に記者会見を開いて公表する予定。

 試料のうち分析に回されるのはおよそ4分の1で、ミッションの協力国である日本とカナダにも少量が送られる。残りは将来世代の研究のため保存される。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件