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AIロボットが苗を植え替える 韓国で「スマートファーム定植ロボット」開発

2つのロボットアームで苗を移植している定植ロボット=韓国生産技術研究院(c)KOREA

2つのロボットアームで苗を移植している定植ロボット=韓国生産技術研究院(c)KOREA

【KOREA WAVE】韓国で、農家の人手不足問題を解決できる手段として、ロボットが注目されている。

 ロボットアームが移動しながら、苗の種類を認識して植え替える技術が最近開発された。韓国生産技術研究院はこのほど、特殊目的ロボットグループのヤン・スンファン首席研究員研究チームが、ロボット専門業者「コボシス」、電動特殊車専門業者「Fine Motors」とともに「無人自動化スマートファーム定植ロボット」を共同開発した。

 ロボットは、2つの腕と自動運転の移動体で構成されている。片方のロボットアームが苗を取り出し、もう片方のアームでは栽培用の培地を掘りおこし、人がいなくても苗を植え替えることができる。

「定植」とは植物をある場所から他の場所へ植え替える作業を指す。スマートファーム農家では、人が苗床を持ち歩き、人工土壌に苗を一つひとつ植え付ける方式で作業する。栽培時期を合わせるためには、全面積にわたって早く苗を植えなければならない。平均4~5カ月に一度の割合で、2~3日だけ作業を担う短期人材を探すのがますます難しくなっている。

 また、軟らかい苗を硬い培地に移植する作業は単純だが、繊細さと力強さが同時に要求されるため、機械化が難しい領域として認識されてきた。開発された無人自動化スマートファーム定植ロボットは、苗床から個別の苗の位置を把握して一つずつ抜き取り、植え替えるべき位置を認識して掘りおこした後、苗を定植にする順番で作業を遂行する。

 定植ロボットが苗の位置と培地の位置を正確に認識できるのは、人工知能(AI)を活用した映像認識技術の効果だ。トマトの苗とパプリカの苗の形状が異なり、同じ品種でもそれぞれ形状が少しずつ異なる。研究チームはAI学習を通じて葉、茎の形、高さが異なる多様な苗の形をロボット自ら認識できるようにした。(c)KOREA WAVE/AFPBB News|使用条件

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