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中国版GPSアート 徒歩でお絵描きが新年のトレンドに

1月7日に実施された清掃イベントのウォーキングトラックマップ(2024年1月7日撮影)。(c)CNS:花崽

1月7日に実施された清掃イベントのウォーキングトラックマップ(2024年1月7日撮影)。(c)CNS:花崽

【CNS】中国を代表する景勝地である浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)の西湖風景区の山々では、新年イベントの一つとして多くのアウトドア愛好家が中国版GPSを使い、アプリの地図上にウサギや竜などの干支(えと)のパターンを描き出した。

 西湖風景区の石蓮亭を出発し、財宝廟、霊隠寺、法西寺を経て、龍井の萬山茶園などを巡るコースは、ウサギを描き出す「ラビット・ライン」だ。

 ハイキング愛好者の曽書婷(Ceng Shuting)さんは「前回挑戦した時は下山する仲間の世話をしていたために、全ルートを完走できなかった。今年こそラビット・ラインを走破して、前回のリベンジを果たし、新しい年の吉兆としたい」と話していた。

 8歳の子どもの母親である陳舒芳(Chen Shufang)さんは、1年以上家族と一緒に「月曜ハイキング」をしている。「ハイキングを始める前にアプリを開き、位置情報のトラッキング機能をオンにします。家族と歩き終えた後、その軌跡をスクリーンショットに撮るためです。これまでのスクショを見返すと、子どもの成長がよく分かります」と陳さん。

 こうした活動は環境保護活動と組み合わせることも可能だ。1月6日と7日の週末には、ルートに沿ってゴミを拾う清掃イベントが実施され、300人近くが参加した。清掃ルートはネズミやイヌ、ブタなどの「初心者」ラインから、上級者向けのサルやウマ、竜などに分かれており、誰でも参加できる仕組みだった。

 この形式のハイキングは、中国各地に広がっている。現在、深セン市(Shenzhen)や北京市、南京市(Nanjing)、上海市などに干支にちなんだルートがあるという。【翻訳編集】CNS/AFPBB News|使用条件