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北京でヒューマノイドロボットコンテスト開催 116プロジェクトが展示

来場者の脈を計るロボット(2024年3月13日撮影)。(c)CNS:田雨昊

来場者の脈を計るロボット(2024年3月13日撮影)。(c)CNS:田雨昊

【東方新報】「皆様、こんにちは。私は大連EX未来科技館が開発したロボット、「小七(Xiaoqi)」です。お越しいただきありがとうございます。皆様に気に入っていただければうれしいです」

 北京経済技術開発区の展示会場で訪問者を迎えたのは、「美しき」ロボット「小七」だった。「小七」が話す際、目と顔の表情が変わり、まるで本物の人間のように見えた。

 中国ヒューマノイドロボット百人会によるヒューマノイドロボットコンテストは13日、北京市で開催された。中国のヒューマノイドロボット業界の代表的な企業、専門家、学者、研究グループが集結し、最新の技術ソリューションや研究成果を発表した場で、「小七」を含む合計116プロジェクトが展示された。

 このイベントは2日間にわたり、ヒューマノイドロボットの基本技術、重点製品、公的支援、典型的な応用の四つのセクションをカバーした。全身の動的制御アルゴリズム、触覚センサー、ロボットアームなど、19のカテゴリーに分けられ、参加チームに研究成果を展示する場を提供し、ヒューマノイドロボットの分野での革新的な活力を促進し、技術の進歩と突破を目指した。

 展示会場では四足歩行ロボットや、伝統的な中国医学のように脈を感じ取れる「巧みな手」ロボット、重いものを運ぶロボットなど、さまざまな特徴のあるロボットが展示された。

 イベントでは、復旦大学(Fudan Univirsity)工程・応用技術研究院の若手研究員である丁文超(Ding Wenchao)氏の率いるチームが、最新研究成果である復旦「光華1号」ヒューマノイドロボットを出展した。このロボットは完全な知的財産権を有する全身設計と制御アルゴリズムを特徴とし、将来的には医療・ウェルネス、付き添い、工場での組立作業など複数の分野での応用が計画されている。

 丁文超氏は、中国が近年、ヒューマノイドロボット技術の分野で急速に発展しており、予想を超える成果を達成していると述べ、技術を実践に迅速に適用するための適切なシナリオを見つけ、研究開発と応用を同期させることが理想的であると語った。【翻訳編集】東方新報/AFPBB News|使用条件