宇宙望遠鏡「ユークリッド」から届いた「M78星雲」の画像。ESA、国際チーム「ユークリッド・コンソーシアム」、NASA提供(2023年7月31日提供)。(c)Handout / ESA/Euclid/Euclid Consortium/NASA / AFP
【AFP=時事】欧州宇宙機関(ESA)が打ち上げた宇宙望遠鏡「ユークリッド(Euclid)」から23日、新たな画像が届いた。画像には、無数の銀河や星の誕生領域、天の川銀河と同じ渦巻き銀河などが含まれていた。
23年7月にESAが打ち上げたユークリッドから画像が届くのは2回目。ユークリッドのミッションには、約20億の銀河の地図を作ることや宇宙の大半を占めると考えられている「暗黒エネルギー(ダークエネルギー)」や「暗黒物質(ダークマター)」の謎に迫ることも含まれている。
地球から27億光年離れた銀河団「Abell 2390」の画像には、5万以上の銀河が捉えられている。
この画像はまた、ダークマターについてもヒントを与えている。米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(JPL)のジェイソン・ローズ(Jason Rhodes)氏は「無数のダークマターにより背後からの光が大きくゆがみ」、丸みを帯びた見た目となっていると指摘する。
オリオン座にある「M78星雲(Messier 78)」のこれまでで最も詳細な画像も届いた。地球から約1300光年の距離にある星の誕生領域だ。画像中央付近の青い領域で、この瞬間にも次々と星が生まれている。 ユークリッドに搭載された広視野赤外線望遠鏡の利点が生かされた1枚だ。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件