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ソニー中国 「ゆるミュージック」プロジェクト始動

「ゆるミュージック」のマスコットキャラクター「大福くん」を披露するソニー中国の添田武人副総裁(左、2024年7月12日撮影)。(c)Xinhua News

「ゆるミュージック」のマスコットキャラクター「大福くん」を披露するソニー中国の添田武人副総裁(左、2024年7月12日撮影)。(c)Xinhua News

【新華社上海7月16日】ソニーグループ傘下のソニー中国は12日、動画配信大手のBilibili(ビリビリ)が上海で開催したイベント「BilibiliWorld(BW)2024」で、誰でも簡単に演奏できる「ゆる楽器」の開発を目指す「ゆるミュージック」プロジェクトの2024年度の活動を中国で始動したと発表した。「ゆる楽器」制作のアイデアを競う「ハッカソン」を実施し、楽器の発明とデザインに参加する中国のクリエーターを募集する。今年は中国の伝統楽器を基にした「ゆる楽器」も開発する。

 ソニー中国は今年、1年に1度開いている「ソニーエキスポ」を、BWのイベント会場で開催。日時もBWと同じ12~14日に定め、三つのパビリオンにそれぞれブースを出し、アニメ、ゲーム、映画などのコンテンツや、音響、映像、娯楽などの機器を出展した。メインブースに特設された「ゆるミュージック」の展示エリアにはマスコットキャラクター「大福くん」も登場、若者の注目を集めていた。

 展示ブースには2種類の「ゆる楽器」が体験用に展示された。一つは、鼻歌を歌うだけでキーを押さずに演奏できる「ウルトラライトサックス」。ソニー中国が開発した低消費電力のボードコンピューター「Spresense」を搭載している。もう一つは、二つの振動スピーカーを内蔵し、光の変化と振動でドラムの音を伝達する「ハグドラム」で、聴覚障害者もみんなと一緒に演奏できる。

 ソニー中国の吉田武司総裁は12日、ソニーは高い技術を基盤としたクリエーティブエンターテイメント企業であり、「感動に満ちた世界を次世代へ」という同社の持続可能な発展ビジョンは「すべての人に楽器を演奏する喜びを提供する」という「ゆるミュージック」のコンセプトとも一致すると述べ、誰もが音楽を楽しみ、創造する機会を持つべきだとの考えを示した。

 ソニー中国は2023年11月、上海で開催された第6回中国国際輸入博覧会で「ゆるミュージック」プロジェクトの中国での実施を発表。障害者や認知症高齢者でも楽しめるシンプルで扱いやすい電子楽器の創出を目指し、今年3月にすでに上海で「ハッカソン」を開催している。

 ソニー・ミュージックエンタテイメントで「ゆるミュージック」関連プロジェクトを担当する梶望氏によると、「ゆる楽器」の演奏家によるバンドはすでに2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)への参加が決定しており、現在は新しい「ゆる楽器」で万博応援ソングを制作している。各国のクリエーターがデザインした優れた「ゆる楽器」と音楽作品も万博期間中に展示されるという。(記者/許暁青)【翻訳編集】Xinhua News/AFPBB News|使用条件

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