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坂道も考慮に入れて最適ルート提案 「充電ルートナビ」登場でEV長距離移動も安心

画像はイメージです(画像:Unsplash Hyundai Motor Group撮影)

画像はイメージです(画像:Unsplash Hyundai Motor Group撮影)

「次に車を買うならEVを」と考えた時に不安になるのが、長距離移動時の充電だ。どこに充電器があるのか調べることすら面倒なのに、ルートの高低差にも影響されるバッテリー残量を勘案しながら、充電器のある場所をつなげて“充電の旅”ルートを考えなければと思うと、「やはりEVはまだかな」と。

しかし、カーライフ周辺が、これだけデジタル化されてきているのだから、前述のような面倒な作業も自動化できるはず、とそれを実現したアプリサービスが登場した。

EV充電ビジネスを展開する株式会社プラゴ(本社・東京都品川区)と、EV専用ルーティングサービス「EVCoDriver API」を提供するNavagis Inc.(本社・米カリフォルニア州サンフランシスコ)は、プラゴが提供するEVユーザー向けアプリ「Myプラゴ」に、新機能「充電ルートナビ」を追加した。この機能は、出発地から目的地までの最適な充電ルートを自動提案するもので、EVの車種やバッテリー残量に加えて、電費(ガソリン車の燃費に相当)に大きな影響を与える道路勾配などもふまえてルートを提案する。利用者は、充電ステーションの場所、空き状況、料金情報をリアルタイムで確認でき、予約も可能だ。これにより、EVでの長距離移動時の不安を軽減し、利便性をさらに高めることが狙いだ。

特に長距離移動を計画しているユーザーにとっては、充電ステーションの「取り置き」機能(※)は大きな利点だ。事前に予約することで、人気のあるステーションでの待ち時間を短縮でき、スムーズな旅行が可能になる。

(※)取り置きはMyプラゴ充電ステーションでのみ利用可能で、施設に到着するまでの60分間のみ取り置き可能)

さらに、ユニークなのは、ルートを選定する際に「目的地への到着時間」と「到着時のバッテリー残量」のどちらを優先したいのかを選択できることだ。カーナビなど従来のルート案内にも「到着時間」や「通行料金」に関する選択肢はあったが、そこに「バッテリーの残量」が加わった。

充電ルートナビ使い方(リリースより)
充電ルートナビ使い方(リリースより)

なお、「充電ルートナビ」はルートの提案・表示はしてくれるものの、現時点ではナビゲーション機能はない。外部のマップアプリとの連携が図られているので、誘導はそちらで行う。

バッテリー特性を把握するため、利用時には車種などを入力する必要があるが、充電ルートナビは無料で利用できる。同社のサイトには「近日、Myプラゴアプリ内でナビゲーションまで可能になります」とあるので、今後さらに使い勝手が良くなるようだ。機能追加を楽しみに待ちたい。

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