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自動車工場の未来の労働力「AI搭載のヒューマノイドロボット」導入進む

ボストンダイナミックスのヒューマノイドロボット「アトラス」(c)news1

ボストンダイナミックスのヒューマノイドロボット「アトラス」(c)news1

【KOREA WAVE】各地の自動車工場で将来、人間に代わり、ヒューマノイド(人間型)ロボットが主役になる時代が到来しそうだ。

 ドイツの自動車大手BMWや韓国・現代自動車、米テスラなどのグローバル自動車メーカーは、ヒューマノイドロボットの導入を積極的に進めており、労働コストの削減や生産効率の向上を図っている。市場調査によれば、ヒューマノイドロボット市場は今後10年で13倍以上の成長が見込まれており、グローバル自動車企業各社は、ロボット工学とAI(人工知能)技術を組み合わせたヒューマノイドロボットの導入を急いでいる。

 ヒューマノイドロボットは、労働コストの問題を解決する手段の一つとされている。従来の産業用ロボットがコンベヤーベルトで特定の反復作業をしていたのに対し、ヒューマノイドロボットは多様な作業や工程を昼夜を問わず担当できるという特徴を持つ。これにより、規模の経済を築くことで、1台あたりのコストが低下し、原価削減効果が期待されている。

 ヒューマノイドロボットの導入に最も積極的な自動車メーカーはBMWだ。同社は米サウスカロライナ州スパルタンバーグ工場で「フィギュア01」「フィギュア02」というヒューマノイドロボットをテスト目的で相次いで導入している。これらのロボットは、シャーシ(骨格)部品の組み立て、資材運搬、倉庫管理などの作業を担っているという。

 フィギュアAI(Figure AI, Inc 米国カリフォルニア州)が今月7日に公開した「フィギュア02」の身長と体重はそれぞれ1.6m、60kgで、前作と同じだが、最大運搬重量は20kgから25kgに向上した。オープンAIのChatGPTを搭載しており、人間の指示を周囲の環境に応じて処理することができる。

 このロボットは、かつてボストンダイナミクスに所属していたメンバーが独立して設立した米スタートアップ企業「フィギュアAI」によって開発された。ジェフ・ベゾス氏、マイクロソフト、オープンAI、エヌビディア、インテルなどが投資している。

 韓国・現代自動車も系列会社のボストンダイナミクスを通じて、電動式ヒューマノイドロボット「アトラス」の新バージョンを今年4月に公開した。この新モデルでは、駆動方式を従来の油圧式から電動式に変更し、重量を軽減するとともに、関節の動作範囲を拡大した。また、外観も前作に比べてスリムになった。

 公開された映像では、アトラスが関節を自由自在に動かし、顔にはリングライトが装着されている様子が見られる。現代自動車は、このヒューマノイドロボットを工場に導入するための技術テストを予定している。

 さらに、テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は、試作されたヒューマノイドロボットを来年テスラの工場に配置し、2026年には大量生産体制を整え、市場に供給する計画を発表した。テスラは昨年9月に自社初のヒューマノイドロボット「オプティマス」の試作品を公開したことがある。業界関係者によると、ヒューマノイドロボット技術の進展により、1台あたりのコストが1億ウォン(約1100万円)を超える水準から徐々に低下しているという。テスラは、今後3~5年以内にヒューマノイドロボットのコストを2万ドル(約288万円)以下に抑え、大量生産する計画を明らかにしている。

 グローバル企業各社は、市場を先取りするために投資を拡大している。世界的な市場調査会社データブリッジマーケットリサーチは、ヒューマノイドロボット市場が2023年に17億3000万ドルから2031年には232億4000万ドルに13倍以上に増加すると予測している。(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News|使用条件

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