【KOREA WAVE】韓国でディープフェイクを用いた性搾取被害が急増している。韓国全国教職員労働組合(全教組)によると、ディープフェイク被害の申告を受け付けたところ2日間で1400件以上も情報が寄せられ、広範囲で被害が発生していたことが明らかになった。
ディープフェイク被害とは、SNSに投稿した顔写真などから人工知能(AI)で合成した精巧な性的画像が作られ、インターネット上で拡散されることなどを指す。
全教組関係者によると、申告の約半数が教職員に関連したもの。実際に被害が確認されたケースも約40件あるとされる。また、韓国教育省は今年1月から8月27日までにディープフェイクによる被害が196件発生したと発表した。このうち179件については捜査依頼があったという。
一方、ソウル警察庁によると、ソウル市内では今年ディープフェイク性搾取物に関連して10人の青少年が逮捕されており、現在もサイバー捜査隊が捜査を続けている。
ディープフェイクによる被害が広がる中、学校や地域でも不安が高まっており、一部の学校では学生に対しSNSから個人情報や写真を削除するよう勧告している。また、女性教員や軍人も被害者に含まれていると伝えられている。
今回の事件は5月に発覚したソウル大学の卒業生を狙ったディープフェイク事件に続くもので、デジタル性犯罪の深刻さが社会的に注目されている。(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News