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ALS患者が思考でAIアシスタント操作、ビデオ通話や音楽再生も

米国シンクロンが開発した脳の血管内に挿入されるステント型の電極(2023年8月9日撮影)。(c)ANGELA WEISS : AFP

米国シンクロンが開発した脳の血管内に挿入されるステント型の電極(2023年8月9日撮影)。(c)ANGELA WEISS : AFP

【AFP=時事】脳とコンピューターをつなぐ「ブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)」の開発企業、米シンクロン(Synchron)は16日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者が、米アマゾン(Amazon)の人工知能(AI)アシスタント「アレクサ(Alexa)」を思考で操作し、ストリーミングコンテンツを視聴したり、各種デバイスをコントロールしたと発表した。

 ALSは筋力の低下や麻痺を引き起こす進行性の神経疾患。 同社によると、脳表面の血管にステント型の電極を挿入したALS患者の男性(64)が、アマゾン製のタブレット「Fire」の画面上のアイコンを思考で「タップ」させることに成功。アレクサを使ってビデオ通話や音楽再生、番組のストリーミング、照明などスマート電化製品の操作、オンラインショッピングや読書ができた。

 同社の創業者兼最高経営責任者(CEO)のトム・オクスリー(Tom Oxley)氏は「スマートホームシステムの多くは音声やタッチに依存しているが、われわれは脳から直接、コントロールするための信号を送っている。患者は手や声を使わずに思考だけで、自宅のデバイスを操作することができる」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件

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