【AFP=時事】国際人権監視団体「フリーダム・ハウス(Freedom House)」は16日に発表した調査結果で、ミャンマーのインターネットにおける自由度は世界最低水準だと報告した。中国と同程度の低スコアを記録した国は、ここ10年でミャンマーのみ。
ミャンマーは2021年のクーデターで軍部が政権を掌握して以降、インターネットの自由度が悪化。軍部は抵抗勢力を厳しく弾圧し、インターネット上での発言を徹底的に検閲・監視している。
フリーダムハウスによると、世界全体でインターネットの自由度は14年連続で低下している。自由度が増加している国よりも、減少している国の方が多い。
最大の低下を示したのはキルギスで、他にアゼルバイジャンやイラクが格下げされた。
最大の改善が見られたのはザンビアで、オンラインでの発言やキャンペーン、情報共有が以前よりも広がり、活発化していると報告された。
またインターネットの自由度が最も高い国はアイスランドで、次いでエストニア、カナダ、チリ、コスタリカと続いている。
一方、米国は100ポイント中76ポイントと安定しているが、フリーダムハウスは政府の監視に対する保護策の欠如について再度懸念を表明。他方で選挙運動における人工知能(AI)の誤用に対して、少なくとも19の州が対策を講じているとも指摘した。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件
【編集部から参考情報】日本は78ポイントで昨年より1ポイント上昇。