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ビーチクリーンのボランティアの参加証明書としてNFTを活用 

取得できる限定NFT(神奈川県のリリースより)

取得できる限定NFT(神奈川県のリリースより)

 数億円で売買され一時期、注目を集めたNFTアートもすっかり影が薄くなった。だがNFT自体は消え去ったわけでは無い。鉄道会社のスタンプラリーのデジタルスタンプや、地方自治体のデジタル住民票などの唯一性を担保する技術としての利用は続いている。また、ふるさと納税の返礼品としてNFTアートなどを活用する例も増えている。

 複数の使い慣れないアプリや仮想通貨の知識が必要など、一般へのNFT普及には課題があったが、発行や受け渡し、保管や管理なども、徐々に簡易なツールが整備されてきており、ここにきてNFTは、いわば「普通に使える」技術になってきた。

ビーチクリーンでNFTを

 そんなNFTの新たな活用例として、海岸に流れ着いたゴミなどを集める活動「ビーチクリーン」に参加すると、NFTがもらえるイベントが開催される。

 株式会社デジタルガレージ(以下、DG)は、本年11月から12月にかけて4回実施される、神奈川県主催の海岸清掃ボランティアイベント「湘南ビーチクリーンアクション」において、NFTを活用した実証事業を行う。

 当日、海岸清掃を体験した参加者には、現地でボランティアの参加証明書としてNFTを配布する。このNFTは、今回参加したボランティア活動での貢献をデジタルで証明・記録するものとなる。さらに、このNFTは後日開催される、環境や海の未来について考えるトークイベントの参加証にもなる。

 今回の取り組みは、神奈川県、特定非営利活動法人JAPANボランティア協会、DGの3者が連携して推進している。環境保全に対する社会的な関心を高めるとともに、ボランティア活動を可視化することを目的としている。

 NFTに記録されたボランティア実績は参加者の履歴として生涯保持できる。この実証実験では、参加者にNFTの機能を理解してもらうだけでなく、こうした仕組みが整うことで、ボランティア活動の実績の真正性が保証され、それが本人履歴の一部として評価される社会の実現を目指している。

参考情報・「湘南ビーチクリーンアクション」開催概要

参加には事前申し込みが必要。詳細はイベントの公式サイトで。

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