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京都大学 世界初の木造人工衛星「LignoSat」打ち上げ

国際宇宙ステーション(ISS)に接続された米宇宙企業スペースXの補給船と地球(2020年3月9日撮影、同10日公開、資料写真)。(c)AFP PHOTO :NASA:HANDOUT

イメージ図 国際宇宙ステーション(ISS)に接続された米宇宙企業スペースXの補給船と地球(2020年3月9日撮影、同10日公開、資料写真)。(c)AFP PHOTO :NASA:HANDOUT

【AFP=時事】京都大学(Kyoto University)有人宇宙学研究センター(Human Spaceology Center)は5日、世界初の木造人工衛星を打ち上げたと発表した。

木造人工衛星(LignoSat)フライトモデル(打ち上げ実機)/京都大学(2024年5月28日のニュースリリースより)

「LignoSat(リグノサット)」と命名された木造の実験衛星は、1辺わずか10センチの立方体。 国際宇宙ステーション(ISS)への補給ミッションの一環として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が用意した特殊コンテナに搭載され、米宇宙企業スペースX(SpaceX)のロケットによって、米ケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)から打ち上げられた。JAXAもX(旧ツイッター)で報告した。 

 共同開発した住友林業(Sumitomo Forestry)の広報担当者はAFPに対し、打ち上げが「成功した」とし、「リグノサットは間もなくISSに到着する」と述べた。約1か月後に宇宙空間に放出され、強度と耐久性のテストが行われるという。

 京大の科学者らは木造人工衛星について、役目を終えて大気圏に再突入する際、環境や通信に悪影響を及ぼす可能性のある金属粒子を発生させない利点があるとしている。

 宇宙飛行士で現在、京大特定教授を務める土井隆雄(Takao Doi)氏は今年、「金属製ではない衛星が主流になるべきだ」と会見で述べている。【翻訳編集】 AFPBB News

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